土曜日はファーマーズマーケットの日。
ぼくは週末のマーケットが大好き。
顔なじみの地元の人たちと、「今週はどうだった?』と声をかけあって、まるで大きな家族のように感じるのです。素敵なローカルのコミュニティーがここにはあるようです。
こういう地域のつながりの重要さ、楽しさを、マーケットにくるたびに感じるのです。
僕たちはマーケットで、ファームでとれた果物や野菜を売ります。
ゴミを出さないためにバックは新聞紙を折り畳んで作ります。
オーガニッククレープを載せる皿は、バナナの葉をちょうど良い大きさに切って作ります。
使ったバナナの葉のお皿はコンポストにいれて、何ヶ月後には堆肥となって畑の有機野菜作りに使います。
パーマカルチャーの原則で、『自然の中に無駄にするもの、捨てるものは何もない。』というのがあります。
たとえば、人間のおしっこやうんちもとても有用な肥料となるのです。
コンポストトイレに用を足して、ミミズや微生物が分解するのを助けてくれて、これをまた土に戻してあげます。ぜんぜん嫌なにおいもしませんよ。
(水洗トイレの様に用を足すたびに、ただうんちやおしっこをパイプへ流すための目的で大量の水を無駄にすることもありません。)
畑から野菜をとって、食べて、排出して、堆肥にして、畑にもどして、また、野菜や果物がそだつ。循環していて、何も無駄になるものがありません。
畑に化学肥料をまいて、野菜をそだてて、食べて、水洗便所で用をたして、下水でながして、その先は。。。? このシステムだと、土も水もどんどん汚染されています。
こういうことをニュージーランドにきて、パーマカルチャーを学ぶにつれて、『こんなの昔の日本の人たちは当たり前にやっていたことじゃない?』と思うのです。
そして、ニュージーランドが歴史的にまだまだ新しい国だということ、日本には偉大な伝統の先人の知恵があることを実感するのです。
一緒にファームにステイしているニュージーランド友達は『きみは日本に生まれてラッキーだね、伝統から学べるものね。』といっていました。
日本にかえったら、昔の暮らし、知恵をしっている、おじいちゃん、おばあちゃん世代がまだ生きているうちに、いろいろとお話をきいて学びたいと心におもっています。
そう、マーケットでは、お店の人同士、いろいろと物々交換をよくします。
お金を介してのやり取りより、お互いの気持ちが伝わってきて、とても気持ちがいい!!
もし自分の必要よりたくさん持っていたら、それを地域で分け与えたらどんなにお互いを助け合えることでしょう。物や食べ物じゃなくても、技術とかでもいいと思います。
こうやって、こっちにきてから、これからの自分、地域、地球と、どうやって生きていくのかとモクモクと想像をしながら、まいにち学んで暮らしています。