今回のワークショップの参加費はドネーション(寄付)で行いたいと思っています。その理由をここで説明しますね。

先住民の癒しの文化において、シャーマンやメディスンマンの立場の人たちは、決して自分たちの癒しの見返りに報酬を求めたりはしません。というのも、このような人たちは、自分の特殊な能力は天から授かったものであり、他者に施す癒しそのものも授かったものであると心で理解しているからです。もし、仮にシャーマンやメディスンマンが、自分の施しの見返りに金額を提示するようなことがあれば、もはやそれは天から与えられた神聖なギフトではなくなってしまうのです。こうしたギフトは人から人へと譲り継がれて行かなければなりません。もしその流れが淀んでしまえば、その力は毒となりうるでしょう。このシャーマンやメディスンマンが持っているメディスン(薬)の力を持続していくためには、あくまでギフトとしてあり続けなければいけないのです。同時に、そのコミュニティーで一緒に暮らす人々もシャーマンやメディスンマンが自分たちのところへ特別なギフトを運んできてくれることを深く理解しているのです。彼らの暮らしの物質、社会、そして精神面においての滋養をもたらしてくれるギフトです。人々がシャーマンやメディスンマンに差し出すギフトは、物質的生活を支えることです。こうして各々が自分たちが与えられたギフトを理解し、お互いに助け合いコミュニィーとしての暮らしを営んでいます。

今回のワークショップでぼくたちが試みることは、みなさんとメディスン(薬) を共有することです。このメディスンは、私たちが自然から歩みを外し、遠のいってしまったときに受けた傷を癒すものです。文明が残したこの星の傷を癒し、私たちと母なる地球の結びつきの場所を再び正しい位置に戻してくれるものです。絶望的なまでにこうしたメディスンが必要とされているのがいまのこの星の現状です。ぼくたちは、この声に耳を傾ける人々の誰にでもこのメディスンを手入れられるための働きをしたいのです。
しかし、今回僕たちがこうしたワークショップを行うにあたって現実的な費用が発生するのも事実です。
ぼくたちは参加者に自分の気持ちに見合ったものを提供していただき、ぼくたちの活動を助けていただけたらと思っています。
ありがとうございます。
追記ー先週末に吉祥寺で参加したパーマカルチャーのワークショップの主催者のKai君のBlogにも、すばらしい『費用理念』が記されています。
Tokyo Urban Permaculture – Blog  → 

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We’d like to share the philosophy about the Donation for this workshop.

In indigenous healing traditions the shaman or medicine person does not ask for payment. They understand that their ability is a gift and the healing they bring to others is also a gift. If they were to set a price then they would no longer be giving a gift. A gift that is not passed on stagnates, becomes toxic. For their medicine to keep its power it must remain a gift. The community understands that the shaman or medicine person brings them great gifts, gifts of physical, social and spiritual health, and so they in turn give gifts to support the material needs of the shaman.

In our workshop we are offering medicine. Medicine to heal the wounds caused by our separation from nature. Medicine to put us in right relationship with Earth and to heal the damage our civilization has done to the earth. This medicine is desperately needed right now and we make it available to anyone that wishes to hear it. But we too have needs that we must meet to enable us to provide these workshops. So, we ask you to provide what you can or what you think is appropriate to help us meet these needs.