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台湾縦断歩行
Day 8
テントの中で朝の瞑想してから、i-phoneを見たら台東ですっかりお世話になったリンさんの奥さんのセリーンから「琢哉は今頃どこを歩いているのかしら?もし近くにいるなら、私の実家の正月に遊びに来ない?」とメッセージが来ていた。以前に会ったときに、ぼくがお正月の過ごし方を心配していたのを覚えていてくれて、メッセージをくれたのだ。うれしい。
Google マップで場所を見てみるとなんと、車だとセリーンの実家から15分ほどの距離にいる、びっくり!
メールでやりとりをして、リンさんの実家の台南から、セリーンの実家に向かう途中の道でピックアップをしてもらえるお昼まで歩くことにした。台湾では大晦日元旦を旦那さんの実家で過ごして、その後に奥さんの実家で数日過ごすというのが習わしのようである。
リンさん家族に会えると思って、お昼過ぎまで張り切って歩いた。そして、道沿いに車がキュッと止まって、窓が開くと「ヒッチハイクみたいね!」と言いながら、「お久しぶり」といって再会を喜んだ。
車は、ぼくがずっと北上して歩いてきた道を南下していく。セリーンの実家は、街の中にあった。家の中にお邪魔させてもらうと、セリーンの6人姉妹のそれぞれの家族に、いとこ兄弟も大集合だった。
高校生の甥っ子が、「お正月の賑わいを見に行こう」と近所の出店まで連れて行ってくれた。英語をはにかみながら上手に話していた。英語を話して会話をするのがとても楽しそうだったので、こっちも嬉しくなった。
それから、近所の中学校の校庭での家族一同のバスケットボール大会にも参加させてもらった。息子が、お母さんにパスを出して、お母さんがシュート。「やったねー」と言って、親子で肩を組んでいる。家族の情景に感動。上手い下手関係なく、親子、いとこ、親戚、みんなでのバスケットボールは、ほのぼのと、とても楽しかった。
家に帰って、夕食にご馳走を食べた後には、馬頭琴とカリンバの演奏をみんなに聞いてもらった。みんな、初めて聞く音楽に大喜びしてくれた様子だった。その後は、夜中までトランプゲームをして遊んだ。なんだか、こういうのも懐かしい。
ぼくの日本の家族は小さいし、親戚の交流もあまりなかったので、こんな大家族での経験ははじめてのことであった。台湾の家族の仲の良さはとっても良いなぁと、温かい気持ちになりました。家族が集まる大切な時間、お正月っていいですね。
ずっと不思議に思っていた、人柄が良い台湾の国民性は秘密は、この家族の仲の良さにあるのかと思ったのでした。大事ですね。