お金のことについて。
TABIのイベントでは、音楽やお話会等、「カタチ」のないものはなるべくドネーション形式で行いたいと思っています。(「カタチないもの」とは、はきっりと言えば、料理等のように経費がかかるものではなく、「もとで」がゼロで出来るものです。もとでがゼロのものならば、自分自身に負担がかからずに快く納得して気持ちよくできるというのが、いまの私の現状です。)
ドネーションで会を行っている理由を、ここで明確に説明します。
そのまえに、「お金」とはとても便利なツールであること。
そのツールをどういった意識で、気持ちで、扱うかということがあります。
◎まずは、お金第一に物事のやり取りが行われると、主催者側としても結果得るものがとても少なくなる可能性があること。お金とは一人一人の境遇によって持っている額が異なると思います。しかし、ただ唯一の「お金」という物差しでだけでさまざまな可能性が狭まるのはとてももったいないです。人によっては、お金ではなくそれ以上の何かを差し出せる可能性を持っているかもしれません。そしてその人が真に正直な心で差し出したものを受け取ることで、何かが生まれてくる可能性があるのを実感しています。
◎音楽会や旅のお話会を催すという目的は、「自身のために、他者のために、そこで新たな可能性が生まれること、新たな出会いが生まれること。」であります。また、いままで僕がさまざまな機会で受けて来た恩恵を次の人に渡す行為でもあります。その目的のためには、その行為に対して「金額を設定する」ということは、自分の心の中で疑問が生まれてきてしまいます。自分に正直で在れるようにと、心の声を大切にします。
◎ドネーションという形で金額を設定しないということで、一人一人が「お金を払う」という行為を自発的に考えるきっかけになって欲しいという思いもあります。また、「いくら払うか」、「いくら払えるか」ということも自分の心に正直になって考えてもらいたいです。もちろんドネーションというのは任意ですので、全くお金を払わないというのも結構です。しかし、ドネーションを受けとる側も、もちろんこの社会で暮らしている以上はお金は大なり小なり必要であり、そうした相手を思いやる気持ちも、もちろんそのドネーションという行為の中に含まれていると思います。
◎ドネーションという形で、今の自分が心より納得して催しを行っている経緯は、今までぼくが出会った人々の姿から受けてきた影響でもあります。お金優先ではないコミュニティーの在り方に、確かなものがあること、そこから先に広がって行く大きな可能性が含まれていることを目の当たりにして来たのです。その未来への光りを、すこしでも自発的に実践して行きたいです。
◎以下の文章は、以前に伊豆で自給自足を営むDionと一緒にパーマカルチャーワークショップを行ったときに記載したものです。このシャーマンのお話にも、さまざまなレベルにおいて、大きな意味が内包されています。
3 comments
ikue says:
8月 28, 2015
こんちには、初めましてIKUEといいます。
私もちょうどドネーションの導入やその導入基準を考えていた時に、この記事にたどり着きました。
ものすごく参考にさせていただいたのと同時に、私自身ドネーションに対してもっと真摯に考えてから、実行するならすると決めないといけないのだなと思いました。
何もかもドネーションという考え方は、私も少し考えるものがあります。
モノなど実費がかかっていないものという基準はとても参考になりました。お金以外のドネーション(持ち寄り)や相手の戸惑いなどもまだまだ課題が多いですが、この記事から少しずつ考えていきたいです。
10/12 TABIの音楽会 in TOKYO | TABI says:
10月 7, 2016
[…] さらに、「お金について思うこと」、詳しくはコチラ → ◎ […]
倉田ほほむ says:
11月 13, 2016
こんにちは!倉田ほほむと申します。
父と母が必死に守ってきた家を私が引き継ぐことになりそうです。
その家は人が集まる場所だったですが、母が無くなり父だけになると誰も寄り付かなくなりました。
そこで商売をしようと考えていましたが、ドネーション制を知りピッタリだと感じました。
今から具体的に進めていこうと思います!
素晴らしい記事をありがとうございます✨