TABIのお話会。

自分の今までを見つめ直す良い機会でした。それと同時に、自分の特別な体験を少しでもみんなとシェアできて嬉しかったです。こうして過去のことを思い返してみると、当時様々なことを思い巡らせ旅していたはずなのに、意外とよく口にしていたであろうことでも思い出せなかったり。その思い達は今となっては成就され、心には残っていないことなのかな。そして今も心に強く残っている思いや経験は、今の自分の骨幹になっているもの達なのだな、と自覚しました。恋をしたこと、自分の意志を貫き通したこと、苦難を乗り越えていったこと、新しいことに挑戦していった時のワクワク感、充実感。

初めて一人旅をした青春18切符野宿の旅、大学を一年休学してのユーラシア横断旅行、そして大学卒業直後からの中米馬旅のお話をお話会でしました。そして、一番最後に、旅先から家族に宛てた手紙をみんなの前で読ませてもらいました。それまでの旅で成長して得てきたことの証が、その手紙を書けたという事実だと思っているからです。手紙の内容は、旅立つ前に言葉にして大切な人たちへ伝えることの出来なかった自分の気持ちを紙に綴ったものです。馬旅後の1週間の沈黙、断食の一番最後の日に、今なら日本の家族へ恐れることなく正直に自分の価値観、ヴィジョンを伝えることが出来る、今そうしなければならないと思って筆をとったものです。もう何年も前の自分の書いた手紙。その手紙の朗読中、声が震え、涙してしまいそうでした。。。手紙の内容はともかくとして、全身全霊を注ぎ、自分をあらわにしたその言葉達に、今も心に響く波動がありました。

ぼくはその後、ほぼ無一文になりながら、グアテマラからヒッチハイクでアメリカ、ネイティブ・インディアンの大地を目指して行きます。そのお話会も、今後、出来たらと思っています。

自分勝手に旅していたようにも思えてしまうこの経験を、今こうしてみんなとシェアして感動し合える、こんな特別な機会を持たせていただき、とても感謝しています。本当にありがとうございました。

 

P.S. 雨の中、わざわざお話を聞きにきてくれたみなさま、どうもありがとうございました。

当日、残念なことにみなさんの感想を聞くチャンスがなかったので、感想をメールなどで聞かせてもらえると嬉しいです。当初、「わざわざ個人の体験の旅のお話しなんかをして、なにか意味があるのかな?伝えられることはあるのかな?」と心配していた節もありますので。みなさんの感想から手応えを感じて、次のお話会などの参考にさせてもらえたらと思っています。