2ヶ月の巡業を終え、東京より車ごとフェリーに乗り徳島へ、そこから車を4時間走らせ、ようやく四万十へ帰ってきました。やっぱり、家にかえるとホッとしますね。そんな、場所に住まわさせてもらえて、幸せな限りです。

帰ってきた初日は、毎度の長期巡業後の恒例行事となりました、草刈り、家の大掃除です。帰宅2日目の今日は雨。昨日、庭の草をきれいに刈ったので、洗濯もの、布団を庭にずらりと干そうではないかと、意気込んでいたので、ちょっと残念。旅立ったのは、お盆過ぎでしたので、まだ草の勢いは残っていたようで、階段から玄関まで通せんぼしている草達に、圧倒される、わたし。その脇で、大きく枝を伸ばした果樹達の様子に、ほころぶ、笑顔。家のなかは、相変わらず、ねずみがあちらこちらで散らかした跡。クモの占拠もあちらこちらに。そのさまに、2ヶ月の時間の流れを感じさせてくれます。あなた達が、この家を守ってくれていたのですね。

これからの、秋が深まりゆく季節、ここひと時、我が家で過ごせる安堵感に包まれています。

 

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今回の巡業は、遥か東北まで。

岩手のイベントにお誘いしてもらった時は、余りの遠さにどうしようかとしばし悩んでいたのですが、終わって見れば、「なにもせず、あの時間をすごしていたよりも、行ってよかった」とこころより思える出会いと場でした。この気持ちは、毎回同じで、迷っていたら、やらないよりも、やってみたほうが、得ることが沢山あるのです。

岩手・遠野で行われたイベント:Human Library では、TABI食堂の出店に、演奏、お話とさせてもらいました。相変わらず、イベント期間中はやることに追われて(95%は、料理の準備です。音楽、お話だけだったら、よっぽど楽なのになー。けど、これも料理も同じく、やりきって見れば、美味しいと喜んでくれる人々の笑顔に、やってよかった、と思うのですよね)、いっぱいいっぱいで、写真を撮れていなくて、いざBlogを書こうと思ったときに記録が残っていなくて、残念・・・。

 

長く射し込んだ、北国の秋の光り。

陰影が全てを美しく照らす。

心にプリントされたコントラスト、時が経つほどに、思い返すほどに、美しさを増し。

コインの裏と表のように、日が沈めば、寒さが現れる。

焚き火の灯りと、十五夜の月明かり。

寄り添う温かさ、寒さがくれた温もり。

耐える強さ、美しさ。

 

ぼくの、このイベント2日間の記憶です。

その先の、冬の白銀の世界に、思いを募らせます。

 

ぼく個人的な思い出は、LIVEが楽しかったなー。普段はあえて、マイクを通さずに生音ばかりやっていますが(機械のこと全然わかりませんし)、今回は音響エンジニアさんのおかげで、とても気持ちよく大きな空間で音が鳴らせました。これに、味をしめて、音響機器に興味津々です。また、こういったLIVEもやりたいなー。

主催者のみなさま、スタッフのみなさま、温かく迎え頂き、ありがとうございました!

 

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さて、東北と言えば、ぼくにとって、リンゴです!!!道の駅に売っているリンゴの、なんと、安いことでしょう!!!羨ましい限り・・・・

イベント終了翌日、遠野のフキおばあちゃんのリンゴ畑に連れて行ってもらいました。もう、溢れんばかりの(いや、実際には、箱に溢れる以上にリンゴを分けてもらいました)、90過ぎのおばあちゃんのお肌のつるつるぶりにビックリ。

ああ、リンゴ畑、美しかったな。

もう、これで高知で一冬越せるぐらいのリンゴを箱一杯、車に積んで、民話の里・遠野を旅立ったのでした。

 

 

 

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