murmur magazine No.17発売です。

今回のTABI食堂のレシピは、麹でサツマイモを発酵させた「サツマイモ・タルト」です。

麹とサツマイモの発酵の甘みが美味です!

 

甘酒を一年中作り続ける、麹中毒のわたし。

甘酒作りがたまらないのは、まるで錬金術のようだから。

お米に麹を触れさせて発酵を呼び起こし、新しい味を生みだす行程。

まるで台所が実験室のよう。

その実験欲はとどまらず、「麹+お野菜」のフィールドへ。

サツマイモにカボチャを試したら、あらビックリの美味しさ。甘い!

そう麹にメロメロなのは、その深みのある自然な甘さのせい。お砂糖なんてぜんぜん必要なし。

 

この、野菜の発酵のアイデアを思いついたのは、ニュージーランドのファームにいたとき。

ハワイの伝統食でタロイモを発酵させた「ポイ」というのがあるというのを聞いたのが始まり。

夏の終わりのファーム、山積みのカボチャ。毎度毎度のカボチャ料理に新たな一品を、とポイをまねて手作りのヨーグルトの上澄みを発酵材にしてペーストをつくってみたら、あらビックリ! ファームのみんなも食べ飽きていたカボチャの新たな味の発見に大喜び。

これなら日本が世界に誇る麹菌をつかったら、とんでもないことになるのじゃないのかなと思ったのです。

いまのところ、本誌掲載のサツマイモにカボチャに加えて、ジャガイモ、里芋で試してみました。それぞれの反応があって面白いです。

みなさんも、お試しあれ!

『◎サツマイモ・タルト ◎カボチャペーストのリンゴサンド ◎干柿+酒粕クリーム 』

*果物の天日干しも自分で作ると本当に美味しい!太陽のエネルギーは偉大。保存が目的じゃないから、セミ・ドライの絶妙な瞬間を楽しんで!