4月13日(木)・晴れ
キリッと寒い朝だ。外は、気持ちよく晴れている。昨日の雨で、空気が澄んでいる。今日は畑仕事に精を出せそうだ。一昨日、雨降り前の畑は畝が硬く締まっていて、なかなか鍬を入れて雑草を抜くのに難儀したが、きょうは雨のおかげで柔らかくなっているのではないだろうか。
ポットに巻いた種を朝一番に見にいった。まだ芽は出ていなかった。そうそう、種を蒔くと、なんとも暮らしに楽しみ増える。毎朝いちばんに様子を見に行ってしまう。そして、芽が出ているのを発見すれば、笑顔の花が咲く。
四万十に10年暮らしてみて、暮らしを楽しくすることのコツは、毎日続けることのような気がしている。毎日その場にいって観察すること。毎日の変化が、喜びと、学びと、次への実践へと紡がれていく。そして、なにより、その対象物との関係性がより密に、より深く知り合って行ける。それは、畑もそうだし、絵を書くことも、音楽も、料理も、全てそうだなぁ、と思っていたこの頃だ。意気込んでやるよりも、毎日コツコツと続けてやることが、上達の秘訣だなとおもう。続くこと=上達。
ぼくは、習うとなかなか上手にならないな=続かないな=楽しみを発見しずらいな、との43年間生きてきた自分自身の習性への考察があるのだが、自発的に物事が始まった時はそれは楽しい。そして、その「楽しい!」から、「また、やりたい」「今日もよい一枚が描けた」と始まり、続いていく。しかし、しばらく続くと調子に乗って意気込み始めて、「よし、毎日やるぞ!」となり、その決意が『やらねばならぬこと』となって、「やらねば、やらねば」とストレスになって、やらない日があると「あぁ、やれなかった」とよりストレスになって、初めの頃ののびのびとした楽しい動きがなくなってしまう。ここ最近、絵を描くことが減っていた自分への観察である。いまは、このような動きの自分の習性を変えていこうと考察中である。
その対策の一つとして、昨日のジュース断食の宣言もそうだけど、こうして、パブリックに記述しておけば(なかなか勇気がいるし、恥ずかしくもあるけど)決意が強まり、より実行できるとの算段もあってこうして記している。やるぞ!
きのうは、朝にバターコーヒーをいっぱい飲んで、昼間にりんごといろいろな葉っぱのコールドプレスジュースを飲んで、よるにアボカドとバナナとセロリのスムージを飲んだ。午後の時間は空腹感を感じていたけど、力が出ないと言うことはなくよく体がよく動いた。今週はじめからの食へのアプローチのおかげで、脳と体の機動性が上がっている。調子がよい。明朗活発な気持ちで、いろいろなことに取り組み始めている。いままでの「よしやるぞ」とは思うものの、体が重くて、気持ちが重くて、なかなか動き出せないという足枷が軽くなってきている。う~ん、ここ数日だけでこんなに違いがあるのを実感してみて、つくづく『食』は大事だなー、面白いなーと思うのです。その実感があればこそ、畑しごとからの野菜、植物たちとの繋がりもより深い部分でリンクしていけそうな。いままでは、大きく育った野菜の姿ばかりを願って、畑仕事に従事していたけど、今季は、土から根へ、そして野菜の葉脈に流れる水分を思うのです。そしてジュースとなってぼくの体の細胞に浸透するのを感じながら、畑に立ちます。
日記書くの、なんとも楽しい。日々のいろいろな発見や気づき、そこからの考えが整理され、自分の思いを再確認している。日々書く行為も続けていけば、より深い世界への考察の道となっていくだろう。それは、自身を含めた日々を取り巻く世界を、自分自身の感覚を使って知る確かな行為だな。日記のおかげで、観察する行為の解像度が上がっていくの感じる。より鮮明になって、今日を迎えています