12/12 Tue.

雨が止み、晴れてきそう

春先のような、暖かさ

昨日も小雨が降っていたが、ずっと気になっていた鈴生りの柿を、枝の剪定も兼ねて収穫した。以前だったら、干し柿をたくさん軒先に並べただろうにと思いながら、果物も含めてあまり糖分摂取しなくなったことを理由に、柿酢を仕込んだ。

「鈴生り」と辞書で調べたら、以下のようにあった。

『すずなり 【鈴生り】果実などが,神楽鈴のようにいっぱいに群がってなっていること』

神楽鈴とは、なんだかその通りの様子と、感心。
神楽の橙の鈴が、空に向かってシャンシャン響いている様子である。

季節仕事をすると、なんとも満たされた気持ちになる。

食物を保存した安心感や、近い未来にそれを食べることの楽しみが増えたこともあるかも知れないけど、なにか、植物やその土地との相互作用にこの感覚はあるようだ。

そこに立ち戻っていきたいと思った、昨日の午後だった。

昨日の手仕事をしてみて、今朝はなんだか、感謝の気持ちが残っている。

柿の木への、感謝
この土地への、感謝
大きな自然の営みへの、感謝

与えてもらっている。

しかし、「感謝」と書くと、そこに木や自然に思いを捧げる対象であるとの分離の感覚もあるのだが、そこすらも超えて自分も自然の営みと一体となる感覚は、また別の世界のような気もしている。

それは、意識のフォーマットを書き換えるような。
あたらしい物語のような。