10/15,16

HUMAN LIBRARY

in 岩手・遠野

 

 

この春に、東京の2と4と6の場所で出会った方々は、東北の方々でした。

その方々に、「東北に、魅かれています」とお話ししていたら、

こんな素晴らしい場に、呼んでいただきました。

 

 

HUMAN LIBRARYー私の術、語り部

 

ワクワクすることを追いかけて、ただひたすらに旅をして、旅の日々がぼくにとっての暮らしとなり、旅のワクワクの気持ちは形へと昇華され、それは生きる術となりました。

そして、ぼくは日本に帰ってきて、この土地で、その想いが結晶化された術をもって、新たな暮らしを創造しています。

ぼくのこうした生きる指針となった全て、それは、自分のこころの声のガイダンスに沿って向かっていった先に待っていてくれた、そこで出会った人々からの、学びです。

ぼくは、今までに、多くの人々に迎え入れてもらい、学ばせてもらったできたのです。それは、人種、文化、国籍のまったく関係のないものでした。

(しかし、振り返ってみれば、ここでいう『学び』とは、しばらく時間が過ぎた後の『結果』にしか過ぎないのかもしれません。その瞬間、ぼくは、ただその瞬間を、心がはち切れんばかりの、細胞の一つ一つまで奮い立つような、その瞬間を、ただ、ただ、全身全霊で味わっていただけなのですから。)

 

 

あれは、空に太陽が一番、高く、長く、昇る、夏至の頃。

アメリカ、ネイティブ・インディアンの大地に、ぼくは立っていました。

夏至の祈りから始まった、彼らとの出会い。

彼らは、遠い国からの来訪者を「ようこそ、母なる大地に育まれた、我が地球の家族よ」と、迎え入れてくれたのです。それは、言葉以上に、本物の『家族』として・・・。

 

ある時、ぼくは彼らに尋ねました。彼らの愛に、満たされ、満たされ、満たされて、思わずこぼれてしまった、その言葉。

「ぼくに、何かお返し出来ることはありますか。」

 

彼らは、言いました。

「返すものなど、なにもない。我々は当たり前のことをやっているだけなのだから。そして、自分のために、やっている、それだけのことだ。」

「誰かに何かを、心から差し出したとき、それは何倍にもなって自分のところに返ってくる。それが、宇宙の法則だということを、我々は知っているのだよ。」

 

そして、最後にひと言、彼らは、ぼくにこう言ったのです。

「それでも、きみに出来ることがあるとすれば、それは、ただ一つ。ここで過ごした日々のことを、祖国の人々にお話してあげてください。そして、もしきみが、再び我々の大地に戻ってくることがあるのならば、ひとりでも多くの家族や友人を海の向こうの大地から連れてきてほしい。そして、またここで一時を共に過ごそうではないか。そうして、母なる地球の家族を大きくしていこうではないか。」

 

 

語れる場を与えてもらったこと、とても、とても、感謝しています。

 

伝えること、

それは、恩返しの気持ち。

 

伝えること、

それは、わたしがあなたに差し出せる最高のものであり、

わたしにとっての至高の喜び。

 

ぼくが、今まで学んで来た伝える『言葉』

それは、時に、経験からくる物語の中に、

時に、奏でる音の振動の響きに、

そして、時には命の宿る植物を頂くお皿の上に語られています。

 

それらはいずれも、『自分を表現したい』という、こころからの衝動がたどり着いた先です。

『衝動』は、『術』となり、それは、伝える『言葉』となりました。

 

 

HUMAN LIBRARY HP

 

 

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