中米・グァテマラで出会った杉山正直くん。
初めて見たとき、ラーメンマンかと思った。
彼は『ニーハオ』とつぶやいた。
彼は、南米からずーっと旅している途中だった。
彼は、カメラマンだと言っていた。
『お、これはチャンス!!』と思い、宝の持ち腐れとなっていたぼくのカメラRICOH・GR-2をつかってManualで写真をとる方法を教えてもらった。さっぱり理解できず、今現在も依然とAutomaticしか使われていない、本領を発揮できずにかわいそうな、ぼくのGR-2。。。。。
正直くん。
彼は、旅を通して作品を撮っていっていると言っていた。
それなのに、自分ばっかり撮っているではないか。。。。
『ふーん、まー、カメラマンも色々な人がいるよね、、、。』という感じにしか思っていなかった。
TABIする靴展のDMを作ることになり、旅で出会ったカメラマン・正直くんに白羽の矢が立った。カメラを持つと目つきがキッと変わる正直君、このとき初めて彼にプロ・フォトグラファーを感じた。そして出来上がってきた写真をみて、『WOW!、今までフォトグラファー杉山正直をなめててごめんなさい。。。』と心のなかでつぶやいた。

『Photo・杉山正直 Design・eriko
正直さん。
自分ばっかり撮っている写真(作品をみたら、あーそういうことかとわかります。)をまとめて作品にしたら、なんと、写真新世紀2009・優秀賞5人に選ばれた!!只今、恵比寿・東京写真美術館で開催中。開催期間を経て、これから最優秀賞が選ばれるらしい。
正直どの。
きのう、写真美術館にいってきた。
彼の作品にわくわくさせられた。
旅した気持ちになり、写真に写っている場所の空気を感じ、写真に移っている人々と触れ合えたような気がした。
旅に出たくなった。
いい作品だ。
正直先生、さすがです!!
みんなも是非、見に行ってみて、わくわくするよ。
正直先生は大体、会場にいるみたい、旅のことなど色々お話聞いたら面白いよ。

『会場に見に行ったら、この写真の意味がわかるよ。』

『お、正直先生がうしろに!』
正直先生より、彼の展示 “楽しさのループ” について、お言葉です。
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俺は旅で出会った人やモノに「楽しさ」をもらった、その「楽しさ」はちゃんと「楽しさ」というカタチで出会った人やモノに返した。それだけではギブ&テイクで終わってしまう。
しかし今回、優秀賞受賞してそれらを写真として展示する事ができてそれによって来場者の人達にも「楽しさ」をあげる事ができる。しかしそこで止まってしまってはいけないと思い「楽しさ」のつまった紙をみなさんに貼ってもらう事でまたさらに俺は「楽しさ」をもらえる。さらにはそれを見た他の来場者の人達も「楽しさ」をもらう事ができる。それを見た他の来場者の人はまたさらに「楽しさ」をあげてさらにもらってさらにあげて・・・ギブ&テイクとペイフォワードを同時に行う事ができる楽しさのループ
です。
なので今日観に来てくれた人も数日後にはまた違う展示になってるんで来た方が良いよ!壁のカラフルさが増えてると言う事はあなたの貼った「楽しさ」によって他の人が楽しくなったってことだから、と同時にそう思ったらまたさらに楽しくならない?ってことは他の人からまた新たな「楽しさ」をもらってるって事でしょ?、ってことはまたさらに「楽しさ」をあげたくならない?そしてその「楽しさ」を身近な人にも体感してもらいたいと思わない?
なので「写真」は完成してるけど「作品」は完成してないんだよね。
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最優秀賞発表楽しみだね!