4月12日(水)・雨

 朝から雨が降っている。昨日からの続きで種まきを朝からせっせとやりたいと思っていたから、ちょっと残念。種まきの代わりに、朝の時間を日記と絵を描く時間にしようか。と思うと、ワクワクしてきた。

 4月になり、ようやく体も緩むほどに暖かくなり、段々と体が生の野菜や果物を再び欲しているのを感じる。もともとRawFoodが大好きだけど、やはり日本の気候の寒い時期には温かいスープはとてもありがたい。今冬は本当に寒くて、四万十の古民家の我が家は、家の中でも氷が張る寒さだった。そんな日々では、生の物なんてなかなか食べたい気にならないもので、温かいスープを飲みたくなる。そんな冬の1日の食生活は、朝はバターコーヒーを一杯だけ飲んで何も食べず、太陽の出ている昼過ぎにサラダを食べて、夜はスープというのが主な献立だ。とは言ったものの、正直にここに書くと、お遍路さんの旅路で覚えてしまったいろいろな街の美味しいものや、コンビニのお菓子にもお出かけの際にちょくちょく(いや、正直言うと、結構多い機会だったかも)手を出すようになっていて、その羽目の外し方は極端なもので、その結果、一週間近くもぼーっとすることがあったりと体調が優れないことを繰り返していた。

 そんなこんなで、そろそろ、もう一度食事を見直してみようと言う気持ちになっていたところに、『Super Juice Me ! 28-Day Juice Plan』という本を見つけて、今読んでいるところである。生のいきいきとした野菜と果物のコールドプレスジュースを毎日飲んで、体から毒をだして、体に必要な栄養素をどんどんいれて、自分本来の元気さに戻ろう!というシンプルなメッセージが、乾いた体にどんどんと入ってくる感覚に襲われて、この本にすぐに飛びついた。

 そのようにイメージできたのもの、コールドプレスジュースの素晴らしさを教えてくれた、サンシャインジュース・のりくんのおかげである。サンシャインジュースを飲んだ時の気持ちよさがずっとこころに響いていたからこそ、この本を見つけてすぐに飛びついたのだ。本を見つけた喜びを、「のりくん、この本知ってる!? 」「この本をガイドにジュース断食してみようかな?」とメッセージを送ったら、すぐに返事が来て「いいですね!断食交換日記の書簡をしましょうよ」と、ワクワクするような、さらに断食へのサポート、みんなに知ってもらいたい気持ちを実現する手段となるような提案がすぐに帰ってきたので、日記にさっそく食について書いてみた。

 この本を読んで、ぜひ28日間のジュース断食をしてみたいと思っている。なので、今は本を読みながら知識の理解をしているのと、必要な食材を注文したりとの準備の期間である。本は欧米の食材がベースで書いてあるので、すべての食材を手に入れるのは難しそうなので、どうしたものかと悩んでいるところだ。あと、ドキュメンタリー映画もあって、映画の中の人々が28日間のジュースの日々から、LIFE、まさに生きたいきいきとした命を取り戻していく姿に、「ぼくもやりたい!」「みんなにも知ってもらいたい!」と、28日間チャレンジへのモチベーションを高めてくれる。

 さて、食への意識がすっかりそちらへ向かいだしたので、この2日間も今ある食材で積極的にRawFoodとジュースだけを摂取している。まあ、いままでもRawFood主体の食生活を長いこと続けているので、自分にとってそんなに大きな変化ではないのだが、意識としては、より積極的に植物の生きたエネルギーを取り入れよう、それと同時に、体に毒になるものは摂取しないように(お菓子ですね。もうあの不調は懲り懲りだ…)との自覚をキープしている。

 Raw Foodの食生活にシフトしてからのこの2日 の体の変化として著しいのは、睡眠が深くなって、朝もパッと起きられる。おかげで、ずっとやりたいと思っていた朝の日記もこうして書けているのは、今朝の雨のおかげと、頭のシャープさ、行動を実行に移す体の潤滑さを取り戻してきているところか。そうそう、食をもう一度見直したいと思ったのは、自分の表現の純度を高めたいとの思いも強い。ぼくは、表現することが大好きで、音楽も、絵も、お料理も、そして、こうして文章を書くことも。しかし、どの表現も、自分の状態と意識の結果なんだなと思うことがあり(最近読んだ、量子力学の本にそのことが上手に説明されていた)、いま一度、体調が優れずぼーっとしていてなんだか冴えない、気持ちはあるけど体とうまく連動せず実行できない、などを繰り返すことを止めて、いろいろとずれてしまっているところを食から軌道修正をしてみようと思っている。そこには、今年の5月と10月に絵の個展をやる計画があるので、日々を耕して、みずみずしいパリッ!としたレタスを個展に出荷して、みんなに味わってもらいたい、との気持ちである。

 意識の変化でもう一つ言うと、きのうの畑仕事への気持ちもずいぶんと変化が生まれていた。土を耕しながら、いま蒔いている野菜の種が大きく育って、収穫して、ジュースになるのがイメージできた。この土から、野菜が栄養と水分を吸い込むのだから、土→野菜→自分の体、との水分のバトンがどういうふうに行われたら、自分が生き生きするかな→野菜が生き生きするかな→土が生き生きするかな、とそれぞれのエレメントを水脈でつながってイメージできた。今朝はさらに、空から畑に降り注いでいる雨をみて、その雨粒の軌道に水脈の源流を見ている。

 あらあら、ジュースから、ずいぶんと意識の拡大が起こっているような。