ついに、ついに、murmur for men の創刊です!

あー、この日を迎えるのの、なんと長かったことよ。。。

 

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もう数年も前、ぼくが高知に移住する前、東京にいた頃、murmur magazineの編集長・服部みれいさんが「マーマーの男性版を作りたいよね。」と何度もお話ししてくれて、「どんな本になるとよいかな。」とよくお話していたものです。

やはり物事にはタイミングというものがあるようで、四万十の家の赤いポストに届けられていた、柴犬の表紙のfor menを手に取り、「あー、あれから随分と時間がたってしまったが、みれいさんをはじめ、みなさん頑張ってこの想いをついに実現したのだね。」とう思いとともに、ページをめくって行く度に、その秘められたメッセージの鋭さ、的確さ、そして今というこのタイミングに唸り、「あ、あ、今だったのだな。」と納得したのでした。

そして、まことに、まことに、光栄なことに、あと照れくさくもあるのですが、ぼくの旅の話をロングインタビューで本誌にて紹介して頂いています。たくさんのお話を聞いてくださって、それを丁寧に丁寧に文章に落とし込んでくれたライターの大野さんにとても感謝しています。(我が人生の年表まで作っていただいて!)

「すばらしい内容の号だ!」(特に「不食、小食の特集」は、ぼく自身とてもとても興味ある内容で、ハッとする気付きがありました。)と、手放しに賞賛している私ですが、やはり自分自身のこととなると、客観的に「素晴らしい」とは思えないもので、「読んでくれた人はどういう風にかんじてくれているのかな?」と思ってしまいます。また、何かの機会に、どうぞ、みなさまのご感想お聞かせください。

家に届けられたmurmur for men を開き、自分のインタビューのページを読んでいると、ある昔の光景が頭に甦って来ました。それは、ぼくが通っていた大学の校庭。一年間大学を休学してユーラシア大陸を横断して日本に帰ってきて、再び大学に復学した、桜吹雪く校庭での友達とのランチタイムでした。大きな旅で得たワクワクを心に一杯抱えて日本に帰って来たものの、再びの日本での日常の現実に戸惑い不安が産まれていた、そんな春でした。そんな心のうちを知ることなしに友達は、「10年後、たくやは旅の本を出しているかもね。ある日本屋に並んでいる本を手に取って、ハッとたくやを見つけるかもしれないよ。」と言っていた光景が思い浮かんだのです。その言葉にぼくは、「何を言っているんだい」と即答し、「あー本当に自分の10年後はどうなっているのだろう」と、あの清々しい春の陽気とは対照的に、ただただ不安の霧の先が見えずにいたのを覚えています。

今回は自分が本を書いた訳でもなく、ただインタビューしていただいただけで、自分は何もしていないのですが、こうして人様に紹介してもらうようなことになるとは、本当に夢にも思っていませんでした。。。ミライは面白いものですね。

ぜひぜひ、老若男女問わず、みなさまに手に取って見ていただきたいです。

TABIの巡業でも各イベントで手売りもしていますので、お声かけください。