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* TABIのお話会 その2 *
ささたくやの今までの旅のお話をします。
「TABIのお話会 その1」のお話の続きから
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馬旅の後、ヒッチハイクをしてアメリカ・インディアンの大地を目指し、インディアンの人々と生活し、彼らから学んだ知恵。
独学で学んだ靴作りで、食いつないだアメリカの旅。
グアテマラに戻っての、瞑想生活、RawFoodの暮らしの気づき。
再びアメリカの大地に戻ってのインディアンの人々とのアメリカ横断Peace Walk。
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今までの旅で、本当に沢山の人たちに会って、影響を受け、学ばせてもらってきました。
その中でも、アメリカで会ったネイティブ・インディアンからの学びは、何年経ってもぼくの心のなかで大きな存在です。
自然に対する畏敬の念と同じような感覚で、先住民の人たちの文化にぼくはずっと惹かれていました。先住民の文化に、この地球とともに歩んできた脈々と続く時の流れ、揺るぎない強さを感じるからかも知れません。そしてなにより、草花、動物たちと共存して母なる地球の上で調和をもった生き方に、ぼくの心は惹かれるのです。もちろん、彼らの文化の中にも様々な問題、闘争があったことでしょう。けど、いまの現代文明を生み出した人類がこの数100年で我らの兄弟姉妹の動物、自然、母なる地球に与えた傷の大きさに比べたら、、、。
2004年の夏至の日、富士山でWorld Peace & Prayer ‘sDay という「世界の平和と祈りの日」という集いがありました。ネイティブ・インディアンの聖なるパイプの守り手を担う人が、提唱して始まった集まりです。「今の人類は母なる地球の歩みから遠く離れたところを歩いている。かつて、我々は調和をもった歩き方を知っていた。さあ、今再び集まり、平和のために祈りましょう」と呼びかけたのです。この集まりには、世界中の先住民が集い、それぞれのやり方で祈りを捧げました。アメリカン・インディアンをはじめ、オーストラリからはアボリジニー、ニュージーランドのマオリ、ハワイアン、中米のマヤに、南米、アフリカの先住民、そして日本の先住民アイヌの人たちも。
2004年の春、ぼくは、『World Peace & Prayer ‘sDay 』のフライヤーをお洒落な東京の街角で見つけてとても気になっていました。その頃は世界平和の意識なんてぜんぜんなかったに等しいから、ただ、憧れの生のインディアンの人たちに日本で会えるということの方が強かったと思います。
この春に大学を卒業し、ぼくは日本を去りました。しかし、この『World Peace & Prayer ‘sDay 』のことが旅先でも心の中でずっと気になっていました。2004年の夏至の日、ぼくは中米の大地を馬にのって旅をしていました。
グアテマラで馬旅を終えた2005年の春過ぎ、風の便りがやってきました。「来る夏至の日に『World Peace & Prayer ‘sDay 』が、アメリカ、彼らの聖なる大地で行われる」と。
馬旅で疲れきっていたぼくの心と体にパッと光が差し込んで、また目指す大地が目の前に現れたようでした。「アメリカとグアテマラは陸続きだ、ヒッチハイクしてでも行こう!」と決心しました。
その頃はグアテマラの湖に長期滞在していて、自然と日本人の仲間が集まって一緒に暮らしていました。みんな、富士山での『World Peace & Prayer ‘sDay 』のことは気にしていましたが、アメリカまでわざわざ行く感じではありませんでした。みんな、「たくや、私たちの分まで頑張ってきてね、応援しているよ!」という感じでした。
グアテマラ出発当日の朝、日本人の仲間にお別れに行くと、一人が「夢にインディアンが出てきた。」と言いました。するともう一人の子が「私の夢にも出てきた!」と。すると、他の子が「もしかして、これは。。。」という話になり、皆の心が北に向かってソワソワとしてきたのです。。。
そして、このときの日本人メンバーみんなが、それぞれの手段で北を目指し、数週間後の夏至の日、聖なる大地でまた再会したのです。
この『World Peace & Prayer ‘sDay 』がご縁で、その後もぼくたちはインディアンの人たちにそれは本当の家族のように、良くしてくれました。家に招いて寝食のお世話をしてくれるばかりでなく、彼らの聖なる儀式にも何のためらいもなくぼくたちを連れて行ってくれたのです。
ある時、ぼくは彼らの一人に尋ねました。「なんでこんなに良くしてくれるのですか?ぼくに何かお返しが出来ることはありますか?」彼の答えはこうでした、「当たり前のことをしているだけです、私たちはこの地球上の兄弟、家族なんだから。けど、もしあなたが本当に感謝してくれているのだったら、この経験を日本の家族、兄弟、友達に話してあげてください。そして、次にまたあなたがこの地に帰ってくるときには、一人でも多くの人を日本から連れて帰ってきててください。そうやって、この家族を大きくしていこう。それが私の望みです。」
彼は、こうも言っていました。「ぼくは知っていることが一つある。何か人に差し出せば、何倍もの見返りが自分のことに帰ってくることをね。」 (この言葉にまつわる旅のお話はコチラ → ◎ )
インディアンからの学びを胸に、TABIのお話会をします。
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