今回の『旅するくつ展』にあわせて、今までの自分の旅のお話をまとめて本にしました。
胸のわくわくを押さえきれずに不安も一杯かかえながら、大学を卒業してすぐに日本を飛び出して、ずっと憧れだった馬旅をし、その後どうして旅中に靴作りをはじめたのかを綴っています。
今まで旅してきた経験が、こうやって何かしらの形にでも目に見える物になったのは、自分にとってとてもとても大きな意味があります。僕が遠い知らない土地を、将来の確約もなく旅することで、今まで家族をはじめ様々な人に沢山の心配をかけてきました。そういった人々に『僕の旅はこんなだったのです。そしてこんなことを考え、こんなことを学んできたのです。そのおかげでぼくは今はこうやって生きることができ、これからはこうやって生きていこうと思っているのです。』と本をとおして少しでも伝えられたらな、とおもっています。
今回本を作るためのお手伝いを、というか編集の作業を全部やってくれたえりこさん、本当にありがとうございました。僕の『旅の話を本にしたい。』という頭のイメージがこんなにも早く形になるとは思ってもいませんでした。ぼくにとってとてもとても大きな一歩となりました。
あの、本といいましても、出版会社から出版されてるような本じゃなくて、1冊1冊印刷して、手で製本して作っています。
展示会場で販売させていただいているので是非見てみてください。
『旅するくつ展は』、今週末までです。

『1冊1冊心をこめて製本しています。』