昨日、十五夜の満月、のりかさんの田んぼへ稲刈りにいきました。

山村留学以来の、20年ぶりの稲刈り。あの田んぼのにおいにさまざまな記憶が蘇ってきます。
はだしの田植え、けだるい暑さの中の雑草とり、なかなか刈り取らせてくれない頑固な稲たち。そう、子供のころの田畑の仕事はあんまり楽しい思い出ではなかったみたい。
楽しかった思い出は、山一面火に覆われて幻想的だった春の野焼き、ぬめぬめと冷たくて気持ちよかった田んぼの泥んこ、作物の緑のにおいで一杯の軽トラの荷台で顔にあたる風。
走る軽トラの荷台でヘリにつかまって立ち上がり、段々遠くなっていく畑・田んぼを眺めながら帰る家路はなぜか子供心に誇らしく思ったものです。。。。

『ご馳走になったお昼ごはん。去年取れた玄米に、畑の作物。それに、そこらへんに生えてる野草たち。みーんな、ここで育った命たち。あーこれぞ贅沢だね!! (注・RawFoodではないですよ。私、RawFood以外でも喜んでありがたく美味しく、心のこもった菜食ご飯を頂きます。)』
あのころより地面がだいぶ遠く感じたけど、稲はさくさくと鎌で刈り取れて気持ちよかった。大人になって力がついたのか、お米の品種なのか、のりかさんの一本植えで稲の束が小さかったのか。。。けど、一番の違いは、いやいややっていたのと、楽しんでやっているかの違いだね。子供のころは全然食物を育てることの喜び、自分が手塩に育てたお米やお野菜を頂くことの贅沢さなんてわからなかったもんね。お釜から出てくるお米に違いなんてなかったもんね。
ここ数年ずーっと、田舎に移り住んで田畑をやりたいと思っていたけど、心のどこかで、子供のころのけだるい畑仕事の思い出が引っかかってたいた気がする。けど、昨日の楽しいお友達たちと、刈り取られた田んぼから見た澄み渡った十五夜のお月様が浄化してくれたみたい。
のりかさんはじめ、みんな、お月様、お米さん、田んぼ、みーんな、みーんな、
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
けど、今となって、あのいきなり都会から山へ送り込まれた経験は本当に大きな財産になっているのだなと感じるよ。

田畑やりたい!