4月24日(月)・曇り

 曇り空

そろそろ、雨が降って欲しい

畑の植物たちにお水をあげたい

たっぷりとお水をあげたい

空からの

ジョウロの水運びより

さらに

たっぷりの

 ***


 昨日は、午前中はPCに向かって、昼間は出店とフリマの片付けをして、午後遅くになってから少し畑をやった。やっぱり、すこしでも畑で土に触れながら体を動かすのは、気持ちがよかった。

 そう、先日、思わぬ形でだったが、ひさびさのTABI食堂の出店となった。イベント当日の朝に、代打でぼくがご飯を作ろうとなり、その突拍子の良さがあったからこその復活劇だった。それは、意気込まずにできたこと。

 サービス精神なのか、見栄なのか、それは、なんなのか。いままでのご飯出店は、いつも意気込み過ぎて、ごはんの仕込みというのはやろうと思えばいくらでもやれることがあるだけに、やりすぎて、それで、よいご飯を出しているつもりなのに、自分では疲れ切って体調を壊してしまうという経験を繰り返して来た結果、出店にたいする自分の体調に自信がなくなり、食の仕事の機会を徐々に減らしていった結果のいまだった。

 しかし、お食事を提供することは好きであり、伝えたいこともたくさんさり、どうしたものかとずっと思っていたのだが、そのちょうどよい落とし所を見つけたいと探っていたのを、何か試せたような、そんな久々のTABI食堂の再開の夜だった。

 ちょうどよい落とし所とは、『以前より、手を抜いている』ということにはしたくない。『より、洗練されている』、『より、フォーカスポイントが定まっている』というところが、目指すところか。絵を描いてもそうなのだが、時間をかければかけるほど良いというものではない(と、だんだん経験を重ね、気づいて来た)。あるポイントをすぎても描き続けていると、結果見返してみて、「あそこで、止めておけばよかった」との、やりすぎた結果になってしまっている。やりすぎたとは、自然な流れが生まれて来て、その先には自然な止まる場所があるのに、そのことを無視して我欲が勝り「もっと、もっと」と欲を加えてしまった結果の、ウネウネの蛇足だろう。すぱっと、新鮮さを残したい。余韻を含めたい。いまは、絵と料理の表現に対して、そんなところを探求している気持ち。

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 その晩の、久々の食の提供も喜んでもらえたような。食を提供するとは、食を囲んだ場を作ることであり、ぼくは場作りが好きなのかな、とも思う。食を囲んで人と人が繋がる朗らかな時間。それを、キッチンの陰からこっそり覗いて、しめしめと感じていたい。そして、願わくば、食を通して、自身の内側と繋がる瞬間でもあってほしい。それはある意味、ストイックにRawFoodばかり提供することに拘っている理由でもある。そんな自身の内側にある感覚を、発見し再認識する機会になればとの、願いだ。そんな食体験の瞬間の一雫が、日常にも波紋し影響していけば、との願いだ。

 そんな思いをより実験的に試してみようとの思いで、今回、自身初挑戦で、サラダと一緒に、コールドプレスジュースを提供した。とはいっても、これがここ最近の自分の普段の食生活そのままでもあるので、お客さま相手だからと以前のように意気込まず、より普段の通りの自然体な食の提供をしたいとの在り方の、実現でもあった。

 これから、TABI食堂どうなっていきますやら。

 そうそう、この晩は、お誕生日会も兼ねていた。サプライズで2日前が誕生日だったぼくと、当日が誕生日の友人をお祝いする誕生日ケーキが、用意してあった。会場がケーキ屋さんだったから、内心期待していた食いしん坊なわたしがいたのが正直なところです♡。ちょうどケーキ入刀のタイミングで、お店に来ていた知り合いの方も当日が誕生日と判明し、とっさにお誕生日ボーイ、ガール同士がびっくりハグしていてたのが、その日のハイライトだった。ケーキは、いちごたっぷりのロールケーキで、甘酸っぱく幸せな気持ちで口の中がいっぱいになった。

そんなこんなで、44歳となりましたとさ。

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今日の一枚
パチリッ

移住丸10年
初心を思い出しての、春からの再構築
朝の一杯も、薪で

工夫すれば、なんのその
カセットコンロの火と変わらぬ速さで、お湯が沸く
(缶のゴミも出ないし、小枝はタダで落ちてるし、ただただ清々しい)

煩わしさは、工夫できる余地であり、
楽しさの所在であり、豊かさの余白だな

東京から移住したての頃は
日常で薪で火を燃やせることだけでも
喜びだったと思い出す

それは、新鮮だったから、楽しい行為であったということ
それが、慣れてしまってからは、煩わしさになってしまっていたような

しかし、ガス生活になれたら、
今度は、またまた、薪の一杯が新鮮で楽しい

しかし、しかし、
ぐるりと一周して、戻ってきたからには、
色々な要素のよい落とし所を見つけて行っているような

そんな
薪の一杯に
TABI食堂



44歳の
春です