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5月1日(月)

晴れ

前回日記の続きより。
小学校での読み聞かせ会のお話し。

朝ごはんをたべて、7時に出発。子供たちを学校に送って、ぼくたちはビーチを少しお散歩。

波チェックをしたあとに、小学校へいくと、子供たちは朝のRunRunTime中で、校庭を元気に走っていた。久しぶりの小学校の光景に、当時の自分を思い出す。いつも元気いっぱいに走り回っていたなー。

その間に、読み聞かせ会の会場作り。おおきな木の下に、ベンチを置いて、シートを広げて。お天気も最高だ。朝一番のこの時間のなんとも気持ちの良いこと。あちらから海からの風も頬に感じる。

 きよかは少し緊張した面持ちだったけど、いざ、読み始めると、その声に芯が通って来て、本の中の登場人物となって、風となって、馬のいななきとなって、子供達を魅了していく。子供たちがどんどん、本の世界に入り込んでいく様子が伺える。そんな子供たちの様子をみることが、大人たちの喜びなのだろうな。普段、なかなか子供達に囲まれる機会の少ない僕は、この海の小学校の子供たちとの交流に、なんだろうな、癒しなのか、満ち足りた思いなのか、とにかく、たくさんのものを与えてもらっているよう気持ちとなった。


 馬頭琴の演奏は、きよかの声を引き立たせようという音量で、いつもより静かにゆっくりを意識して弾いた。このようなコラボレーションは初めてのことだったが、とても楽しく気持ちよくできた。

 読み聞かせが終わって、こどもたちから感想の言葉をもらった。言葉で伝えてもらえるのはやはり嬉しい。たくさん感じてくれていたのだね。たくさん新しいことを感じてくれたことが、なんだか、旅を含めぼくがいままでたくさん人生経験をしてきたことを、存在させることできたのかもしれない。そのことが、ぼくの満ち足りた思いだったのか。


 海の小学校は、校舎も、先生たちも、保護者も、みんな素敵だった。「ああ、小学校って楽しいところなんだな」と、大人になったぼくが思えたことが、今日いちばんのご褒美だった。また、小学校に遊びに行きたい。

 20年来の旅の友達、そして今は暮らしのご近所さんのたいちときよかと、『スーホの白い馬』とぴったりの題材を、こうして子供達に読み聞かせができて嬉しい。

 その後は、お昼まで、小学校のすぐ裏のビーチにて、海でたいちと波乗りをした。

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