12/16 Sat.

びっくりなぐらい、あたたかな朝、日が登る前


(なんと、寝室の温度計17度!)


 昨晩は、みれいさんとオンラインでお話会をした。21時までお話ししたのだか、あの時間にいっぱい頭を使うと、なかなか興奮冷めやらず、いつもより夜更かしした。それなのに、早起きしてしまった。この異常なあたたかさで、汗かいて起きてから寝付けなかったので、潔く起きた。


 オンライントークの内容は、みれいさんの的確な質問と、ことばのキャッチボールのおかげで、自分の話したいことを話せたかなと思うけど、ZOOMに参加して聞いてくれている人の顔が見えなかったので反応がわからないでいるのが、ちょっと心配なのも事実。それに、誰かの力になりたいという思いを実現するには、自分の話をするのではなくて、兎にも角にもまずは相手の話をよく聞いて、質問して、そのひとの内側にあるものを一緒によく探ってから、必要だったら自分の経験を伝えられるのがよい順番だと思う。


 しかし、そんなこといっても、一人一人の話を聞くには体ひとつでは足りないので、やっぱりこちらからの投げかけをひとりひとりに咀嚼してもらって、自分の内側で響いてくるものは何かと見つめ直すきっかけづくりの場となればとの思いが、トークショーや本作りにある。自分もその投げかけの波紋から多くを学ぶので、昨晩のような場は、まことに嬉しい。前日から、武者振るいしてた・笑


 それでも、しかし、コミュニケーションがないと、お互いの立ち位置の確認ができないままに、一つの言葉でもぜんぜん違う角度からそれぞれに論述していて、同じことを言及しているようで、実は、はじめからまったく違うトピックを話したまま平行線上ということになりかねないとも思うのだ。特に「お金」や「仕事」という言葉の定義に、すでに、ズレがあるのかもしれない。そのズレをお互いに知るために、コミュニケーションをして、お互いの価値観、大事にしているところを知ってから、話せたらとも思うのだ。


 まあ、しかし、いま、同じこの日々の中でも、違う価値観、世界観のレイヤーで動いている人たちがいると知れるのは意味のあることであり、それを知って、そのレイヤーを跨いでいきながら自分の気持ちよく感じる居場所のレイヤーの所在を探していったのが、いままでぼくの旅だったなぁ、とも思う。




 昨日のトークで、「あ、話せたらよかった」と、後から思い出したことがあるので、ここに書きます。思考の構造の話と関係するお話しで、その視点が生まれた時になんだか表と裏がひっくり返ったような感覚で、ものの見方が変わった経験の小話です。『コップ半分の水をこぼしてしまったら、半分水が無くなったことを嘆くのか、それともまだ半分水が残っていることを喜ぶのか』、といったお話し。


・アメリカのピース・ウォークで出会った黒人男性が、「次の日本でピース・ウォークにも参加したいけど、お金が充分に足りるかな」と言ったので、「お金は足りないことないよ、ある分しか使えないんだから」と答えたら、びっくりした後に、「その通り」と、とても喜んでいたのがとても印象的だった。


・畑の畝を高くしようと頑張っていたけど、土が足りずに困って一度諦めて、その代わりに畝の横の通路を掘って整備していたら、畝を触らずに畝が高くなっていた。


・20代の頃、「お前、そんな旅ばっかりしてフラフラしていて、これからどうやってお金を稼いでいくんだ」と言われていた時に、「お金稼ぐ能力は育んでいないかもしれないけど、お金を使わない術を学んでいるところなんだ。そういう生き方もあるのだと、旅で身を持って知ってきているのだ」と答えていた。


昨晩のトークに直接関係ないかもしれないけど、なんか、こんな体験談をシェアしたかったなぁ、と後から思いましので、ここに記述しました。


とにも、「これだ!」と、ひとつの絶対的な答えがないことを話しているので、みんなで頂上にたどり着いて「やったね!」という達成感は得られずらいけれど、「なんか、みんなでこっちの方向に向かっていきたいよね」と感じられたことが、「さあ、そっちに向かって、一歩踏み出そうよ」と言えたことが、昨日のトークライブの喜びと収穫かな。


以上が、ぼくの昨晩のトークの感想でした。
また、みなさんのお話も一人一人聞いてみたいです。

よい週末を。
週末は、やりたいことを、やろう!
思いっきり、やろう!

佐々琢哉