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1/31(水)
Day 14
今朝は、2時から起き出している人がいる。
さすがに早すぎるので、もう少し寝る。
キッチンに入り、お湯をもらいお茶を淹れる。
出発。
まだ真っ暗。
空に星が出ている。
昨日と同じくに、ご来光を拝めるだろうか。
ヘッドライトをつけて出発。
今朝は、下山途中の違う山の山頂からのご来光を目指す。
昨日の夜、レスキュー講習でいっしょだった女の子二人と道ですれ違う。
相変わらずに、高山で体が調子良い。この感覚、好き。毎日よく歩いて、よく寝ているものね、それは、健康的だ。それに、食が限られているもので、腹八分目をキープしているのも良いのだろう。

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予定通りというか、ご来光よりも随分と早くに山頂に着いてしまった。速く歩きすぎたようだ。おかげで、山頂で風に吹かれ、ご来光を待つまで寒かい思いをした。せっかく立ち止まっているので、岩の後ろの風を避けられるところを見つけ、スケッチをする。スケッチをしているときの、外の景色を見ながらも、内側に潜っていくような、この感覚が好きである。

しばらくしたら、女の子二人組も到着。彼女たちも、ご来光に間に合った、というかちょうどのタイミング。二人とも、朝日に負けじとキラキラとよい顔をしている。人々が自然と対峙した時の無垢な姿に出会えることも、心の滋養になる。

女の子たちは、お日様と被る位置の僕のまっすぐ前に座ったものだから(やはり、そこが一番眺めがよいもの、すわりたくなるよね)、そのまま彼女たちの背中も含めてスケッチをした。あとで、スケッチを見せると、とても喜んでいた。

(どうやら、この二人はカップルなのかな?その後の台湾旅でもたびたび同性愛者のカップルが公共の場で仲良くしている様子見かけ、台湾では同性愛が日本よりも公然としている感じがしたよ)
*
すっかりとあたりが明るくなり、立ち上がり、下山す。
彼女たちも一緒に歩き出したのだが、「あなた、歩くのとっても早いから、お先にどうぞ」と言って、僕を先に通してくれた。「では、あとでね、下の事務局で待っているよ」と言って、遠慮なく先に行かせてもらう。そう、昨晩、山から降りた後の交通手段をどうしたらよいかとアクに相談していたら、講習で一緒だった彼女たちにアクがぼくが一緒に彼女たちの車に載れるかと相談してくれていたのだ。「私たちも明日下山だから、一緒にいきましょう」とお返事をもらっていたのだ。
きょうは、ひたすらに降り。降りは気持ちは楽だが、膝がなかなかしんどい。初めて、トレッキングポールなるものを持って山登りしたが、とても心強い。
途中、「あ、ここ!」との衝動に駆られる景色に出会い、腰をおろしてスケッチする。「あ、ここ!」と思っても、気持ちが先を急いでしまっていたり、「まあ、また後で」と、なかなかやろうと思ってもやらない自分が常なのだが、この山登りにて、思考で制御するよりも先に、こころが反応したことをパッと行動に移せる自分になってきている。この3日間の山登りでの時間が、自身の内に親和を起こし、ある作用を起こしていっていることを感じる。チャンネルが開いていっている感じがする。
スケッチしていたら、彼女たちの声が。「あなたのスケッチしている姿を、写真にこっそり撮ったわよ」と言って写真を見せてくれた。なかなか自分の写真撮らないから、貴重な一枚である。しかも、撮られていることをまったく自覚していなかっただけに、素の姿の自分が写っていて、興味深い一枚だ。ありがとう。

スケッチに満足し、歩き出す。すぐさまに彼女たちに追いつき、「下で待っているねー」と追い越す。

公園入り口に到着。無事に終えた達成感に、浸る。
事務局のおじさん二人が、いつもの笑顔で迎えてくれる。
おじさんたちとお話をしながら、女の子二人がくるのを待つ。



