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2/2(金)、3(土)
Day 16、17
あぁ、よく寝た。
昨日までの極度の疲れもだいぶ取れたような気がする。
河原の砂浜のベットはなかなかに心地よかったうようだ。
今日は、台東の街まで帰るだけのなので、朝はのんびりとした気持ちで河原で過ごす。火を焚いて、コーヒーを淹れる。
「おかげさまで、よい晩を過ごせました。けど、温泉は見つけられませんでした」と、昨日ここまで連れてきてくれたカップルに、LINEする。すると、すぐに返事が来て、「あ、ごめんなさい、うちの旦那が、温泉は砂浜を自分で掘らないといけない、と伝えるのを忘れていたみたい」と、すぐに返事が来た。「はやく言ってよ」とi-phoneの画面越しにツッコミを入れる。きっと地元の人たちは、シャベルを持参でここに温泉に入りにくるのだろう。先週行った温泉もそのような様子の人たちがいたものね。
「昨晩は無事に過ごせましたか?」と、昨日電話越しで日本語で助けてくれた方からもLINEが入っていた。やりとりをしていて、ぼくがこれからヒッチハイクして電車の駅を目指す道中に彼女は住んでいるとのことで、「お時間があれば会いましょう」ということになった。
パッキングを済ませ、一晩過ごさせてもらった場所にお礼を言って出発。車道に出たところでヒッチハイク開始。ここは、昨日に比べて通る車が多いこともあって、案外とすぐに車がとまってくれた。待ち合わせ場所のセブンイレブンまで乗せて行ってもらう。
セブンイレブンについて、「着きました」とLINEして、待ち時間の間にコーヒーとチョコレートを買ってテラスで、ほっと一息しながら日記を書いて待つ。田舎や、山から降りてきて、こうしたカフェの一服の時間がとても贅沢に感じることがある。それにしても、台湾のコンビニの無料休憩所はどこも、とてもとても環境がよいことにびっくり。
しばらくして、それらしき女性が来て、目があって、挨拶をする。とてもとても日本語が上手な若い女性で、昨日の赤ちゃんのお母さんとは、幼なじみだという。彼女の家族も原住民の血らしい。日本語がどうしてそんなに上手なのかというと、日本に何年も住んでいて、日本の会社で働いてもいたとのことだ。
彼女の車に乗って、駅のある街まで連れて行ってくれて、観光案内をしてくれた。ここは、山の麓の湖畔の綺麗な街で、観光客がよく来るところらしい。日本語で楽しい会話をしながら(K-popアイドルの推しを教えてもらったり・笑、原住民の家族について聞いてみたり)、景色のよい気持ちのよいところや、街中のタピオカ屋さんに連れて行ってくれた。
最後に、駅前の駅弁屋さんでお昼ご飯を一緒に食べる。パッケージがかわいい。以前は、『駅弁』との名前の通り、駅のホームで売っていた人気の弁当屋だったらしいが、いまは駅でお弁当が売れなくなったとのことで、駅前に構えたお店でイートインでお弁当を販売しているらしい。なんか、よくわかんないけど、食堂の机に座って、お弁当を広げて食べた。
彼女は、切符を買って、改札を通るところまで一緒に付いてきてくれた、ここでお別れ。ほんと、良い人。台湾で会う人、みんなみんな良い人で、これはもう感心を超えて、びっくりするぐらい。「昨日のお友達のご夫婦にもよろしく伝えておいてくださいね。ありがとう」と言ってお別れし、電車に乗り込む。思わぬ展開で、台湾の女の子とデートをした一日となった。旅先だと、日常の行動範囲の壁を超えて、人と出会えるのがまた面白いところだ。薄い壁一枚で出会わなかった向こうのの新しい世界も知れる。
やがて、電車は、見慣れた台東駅に到着。
そこから、バスに載って街の中心を目指し、いつもの宿へ。
***
さあ、念願だった嘉明湖登山も無事に終えて帰って来れた。
野宿もしたし、ヒッチハイクもしたし、道もたくさん歩いた。
台湾に到着してからのこの二週間ほどで、だいぶ台湾の様子もつかめた気がする。
どうやら、この感じでお遍路さながらに、歩いて旅ができそうだ。
ルースに教えてもらった歩き旅の地図を見て、心配よりもワクワクしている自分がいるのが、準備ができた証拠だ。
次の土曜日は台東の街に滞在して、この一週間の山登りの大冒険の疲れを癒すことを優先する。今日一日は、買い出しも兼ねて、お気楽に街を楽しもう!気になってた週末のマーケットに行ったり、いつもの素食のご飯屋さんでおいしいものを食べたり、マッサージへ行く(なんと台湾では、手頃な値段でマッサージに行ける!ほんと、最高!)。山登りの後の、街の快適さは、本当に身に染みる。街に、山に、自然、やはり、お互いを行ったり来たりすると、そのありがたさがより鮮やかに感じられるようになるものである。どちらにも、感謝をもって楽しんで味わえる自分でありたい。
そして、リフレッシュしたところで、いよいよ日曜日に、慣れ親しんだ台東の街を出発し、いよいよ、歩き旅に出発です。
これにて、台湾日記・第一章 おしまい。
つぎは第二章、いよいよ本編、『台湾歩き旅』のスタートです
え、いままでの序章だったの!長すぎね、、、。
台湾の日々楽しすぎて、書きたいことがいっぱいありすぎます、、、。