台風が去った後、空に川は澄み切って。

澄み切った空気、寒さがさらり流れ込んで。

 

目下に広がる清らかな、四万十川。

暑い夏、呼び込まれ、抱かれるように、洗われるように、飛び込んだ川。

 

背後に広がる雑木茂る、山。

寒さ漂うこの頃、山から誘いの声が降りてくる。

 

朝4時、瞑想1時間、縮こまる体。

太陽もまだ昇らぬ、朝5時。

寒さ立ちこめる座敷、Yogaの練習、今日はやめておこう。

(寒すぎるもの。。。)

 

あ、またあの声が。。。

 

山が呼んでいる、心がざわめいている。

Dannerのブーツに足を滑らせる。

 

山と我が家の臨界線。

またぐその瞬間。

細胞のスイッチが切り替わる。

 

立ちこめる霧。

落ち葉を踏みしめる度に、わき上がる歓喜。

ああ、声の主はここにいたのか。

 

DSC01807

 

お隣の梅さんと山の中でばったり。

(あれれ、勝手に縄を外して一人でお散歩していたら、飼い主が心配しちゃうよ。)

旅のお供を連れ、さらに山の奥へ。

猿にキジはどちらかしら。

 

DSC01812

 

雑木の間から差し込む朝日。

森が躍動する。

 

DSC01817

 

山のてっぺんに祭られた、土地の神。

道中で出会う古人の魂達。

 

ぼくは裏山をぐるりと歩いた。

てっぺんまで上って、尾根をつたって。

 

山から下りれば、光放つ、四万十川。

だからこそ、だからこそ、ぼくは、、、。

 

DSC01820

 

 

梅さんを探す飼い主の声。

 

朝の光、山の散歩道、二時間。

 

さあ、朝ご飯を食べて、畑に出よう。

ぼくの畑は、川と山の間にある。

光に包まれた、その場所。

 

DSC01821

 

もっとこの山を歩こう。

もっとこの山を知ろう。

 

寒さに山の声はよく響く。

 

梅さん、また一緒に歩こうね、またこっそりと抜け出しておいで。

 

そして、この山の先、とおいとおい向こうにある、あの山。

12年間想い続けた、あの山へ、あの山へ、、。

 

DSC01815