少し前になりましたが、『4/19御野祭@CLASKA』の様子です。
荷造り終了、出発!
これから、森をつくります。
ペットボトル。
牛乳パック。
山椒。
ミミズも森に不可欠の存在です。
森の完成です。
いよいよ、お祭りのスタート。
TABI 食堂のお食事は 森 です。
『食べられる都会の森』です。
みんな森に入って、五感で感じて、採取してください。
舌の上だけ以上の喜びと発見があるはず。
クレソンにスプラウツも。
家に持ち帰って、自分の家から、緑を、森を広げていこう。
どうして、森を作りたかったのか、その気持ちを物語にしました。
ドネーション
お金のあり方も、考えてみたいです。。。
おしまい。
ありがとう。
ー『食べられる都会の森』への気持ー
TABI食堂は2009年に期間限定でオープンした、ヴィーガンRawFoodのお店でした。RawFoodという魔法のおかげで、本当にたくさんの喜びが生まれた場所でした。ぼくはその場所を手放して、ニュージーランドへ旅立ちました。もっと自然に寄り添った暮らしをしていくための術を学びたかったからです。
そこで、沢山の素晴らしい人々の、自然とともに生きる謙虚で素直な暮らしを見てきました。彼らの謙虚さと素直さは、大地に立ち、自分自身からフィールドを広げ、地球全体に対してのものでもありました。自分自身が心身ともに健康であるためには、食を含めて健全な環境がなければいけないということを、身をもって、彼らの暮らしの中で教えてくれました。健全な環境とは、自分自身、家族、コミュニティー、街、国、地球といろいろなレベルがあると思います。もちろん、真に健全な環境とは、地球全体が健康な状態だと思います。
ぼくが以前にやっていたRawFoodは、正直言って、とてもエゴの強い食事だったと思います。莫大な石油エネルギーを使って輸入した沢山の食材と、多くの電気器具を使ってのお料理でした。個人レベルでの健康でいうと、世界中のスーパーフードと呼ばれる食材を頂いて、まさにエネルギーに満ち満ちたものだったと思います。ただ地球全体のレベルで考えると、果たしてそれは真に健全な食だったのだろうかと疑問が生まれてきてしまったのです。また、個人レベルでも、『身土不二』の考え方からいうと、果たして本当に自然で、心身に良い食べ物は遠くからやってくるのであろうか、という疑問も残ります。
ぼくはRawFoodの食事が大好きですし、いっぱいの恩恵をもらえることを実感をもって知っています。ただ、いま自分のいる場所と、地球との関係性のことをより考えたいな、と思うようになってきたのです。まだまだ、葛藤している部分が沢山あります。チョコレートも大好きだし、アボカドも食べたいし。けど、少しづつでもやれることをやりたいなと。。。
ニュージーランドから日本に帰ってきて間もなく、3.11の大震災と、福島の原発事故が起こりました。その後の東京での暮らしは、大自然の中にいたとき以上に石油、電気エネルギーのことをより深刻に考えずにはいられないものでした。。。
いまの食事情は、単純に土から野菜を引っこ抜いて、水で洗って、食卓に並ぶというものではありません。その過程の間、前後に沢山の電気と石油エネルギーが浪費されています。
もし、自分たちで少しでも食べ物を育てることができたら、取れ立ての野菜を食べることができたらどれだけのエネルギーの無駄を省けることでしょう。自分で育てて
、取れ立ての命を頂くのなら、どれだけの生命力に溢れた食を頂けることでしょう。(確かな食へのアクセスを各々で確保しておくことは、これからより重要になってくると思います。)そして何よりも食べ物を育てることは、食べること以上の豊かさが暮らしの中に生まれると思います。やっぱり緑が暮らしの中にあるのはいいものです。
都会のアパートのちょっとした窓際でも、ペットボトルや牛乳パックのリサイクル容器を使って食べられる緑を育てられます。『食べられる都会の森』を。
食は日々の行いです。
日々の選択のなかで、これからの地球の未来を選んでいきたいです。