昨晩、四万十の我が家へ帰って来ました。

古民家の我が家の寒さがお出迎えと思っていましたが、昨晩は生温い雨が降り、冬支度を引っぱりださずとも一夜を過ごせました。

今朝は、お日様も顔を出し、湿り気が空へと立ち上って行っています。川面煌めく山間に降り注ぐ光りの影が織りなす陰影の美しきことよ。

 

今回の出張の思い出、簡単に、言葉にて。

 

11月8日「縄文まつり@淡路島」

以前から噂に聞いて、気になっていたお祭りです。とっても質の高いお祭りなようです。会場は廃校になった小学校で、教室では学校の授業ならぬワークショップが行われたり、クラフトのお店が立ち並んだり。圧巻は、一流の茅葺き、左官、庭師の職人さん達が2週間かけて作り上げた、まさにオーガニックな有機的なスパイラルステージ。すんばらしいかったです。校庭にはたくさんの飲食が立ち並んで、楽しい一日でした。ステージには、UAやOOIOO、高木正勝さんと憧れのアーティストがずらりでした。そんなそうそうたるラインナップのなか、ぼくも演奏させてもらえることになり、とてもとても恐縮でしたが、おかげで素晴らしい経験をさせてもらえましたありがとうございます。TABI食堂の出店もさせてもらいました。演奏にしても、食事にしても、やっぱり人と自分の表現を通してコミュニケーションできるのは、なんとも楽しいものですね、やっぱり好きだなー。そう、食事といえば、なんとスタッフのまかないご飯はあの中島デコさんがつくってくれたのですよ、豪華!出展者に出演者に、スタッフに、ほんとうに質の高いお祭りでした。参加できて嬉しかったです。今度は5月に開催されるらしいですよ。

 

11月11、12日「草文明・くつの日@草舟・葉山」

てのひらワークスの靴の展示会でした。靴の小林くんと草の矢谷左知子さんと一緒にクリエイションを出来たのはとっても楽しかったです。来てくれたお客さんも、まずこの場所に感動してくれて、ひと時のくつろぎの時間を過ごしてくれているようでした。てのひらワークスの靴に共感してくれる人もこんなにも沢山いました。ぼく自身としてはこばやしくんの靴作りの姿勢を間近で感じられたことが、ご褒美でした。さっちゃんのカレーがとても美味しかったのも思い出。また、この三人で何かやりたいね、とお話しています。

 

11月21、22日「料理をしない料理教室@murmur school」

マーマースクールにて料理教室。畳の間というのが良いですね。料理教室といっても料理をしないで、みんなでお話することがほとんどなのですが、その分お互いに沢山のことを伝え合うことが出来て、とても楽しかったです。ぼくの伝えたいことは形でない抽象的なことなのですが、それを皆さんちゃんと受け止め、それぞれのうちにしみ込ませていっている感じをしっかりと感じられたことで、とても手応えのある嬉しさが残りました。「伝える」ことの喜びを噛み締めました。こうした意味で、抽象的な内面のことを伝えるの手法として、料理に食事はよりリアルな個人体験として残るので、とても優れた方法かも知れません。ここで共有したものが、これからみなさんの内からどのように光り輝いて行くのか、とても楽しみです。

 

11月23、24日「TABI、実りのとき@山のスコーレ・鎌倉」

この場所にくると、場所のエネルギーというものをより明確に意識させられます。それは、その場所に潜在しているエネルギーというものよりも、そこに関わる人の意識によって設定されたエネルギーの場によって創り出されたものです。2日間にわたって行われた、料理教室に、音楽会と清らかな時間でした。「清らかさ」とは、「繫がる」ということのようです。縦にも横にもつながれた時間な気がします。素晴らしかったです、じゅんいちくん、ありがとう。

 

11月25日「TABIのお話会@草舟・葉山」

ここもまた、場所のエネルギーというものを意識せずにはいられない場所です。ここの住人のさっちゃんのこの場所との繫がり方が美しい。お話会、、、時を経て語られる、思い出。もう馬で旅してから10年が経ちました。今だから、気付けることも沢山ありました。あの時を思い出し、自信を誇れるのは、今振り返っても悔いが全く無いくらい一生懸命と生きていたこと、そのための決断をしていたことです。あの頃の辛かった想いは、今となってぼくにとっての大きな財産です。それは誠実であったから。誠実に心と向き合って生きていたあの頃の自分に感謝です。この気持ちを言葉として人に伝えることが出来たなら、そんな会でした。その気持ちを本に書き綴りたいです。2015年の目標です。

 

三週間のTABIでした。

 

12月は、神戸、徳島にTABIします。