邦題:『狩人と犬、最後の旅』
ロッキー山脈に実在する狩人のお話。
ここ最近のぼくは、なんだかちょっと、ズレてきているのかもしれない。
そう、思わせてくてくれる、内容の映画でした。
背筋が伸びる思いです。
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四万十に帰ってきて、一週間。
ようやく、草刈りも、片付けも終わって、海にも入って、落ち着いたような。
砂漠の旅人は、「魂が追いつくのを待つ」と言って、先を急がずに魂を待つために休息を取るそうだ。
長い旅の後の帰宅
最低でも、自分の魂がこの土地にもどってくるのに、一週間はかかるようだ。
いや、砂漠の旅人になぞらえずに、自分の状況を正確に表現するならば、「土地の魂と自分の魂の波長が合うための時間」と言った方がよさそうだ。
ここの土地に帰ってくると、ホッとする。
ホッとして、旅の疲れが癒えていく。
そう、土地の魂に癒してもらう、そのための時間かもしれない。
しばしの調節期間のあと、波長が合い出した時、共鳴し出した時、そこから生まれる創造的な日常を思う。
そう思いながら、ぼくはまた来週からの旅路の準備で、頭忙しく、気持ちはもう先へと歩き出し、こころここにあらず。
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旅と日常の考察
旅があればこその、日常の安らかさよ
日常があればこその、旅の鮮やかさよ
あの山に棲まわれし、狩人の日常と旅はいかに