*  瞬間眼鏡  *

朝の畑仕事に

石段を降りていると、うはー!

パッカーンと開いた、ピンクの花と出会う。

DSC02857

この花は、梅雨の合間にも咲いていたから、こんなに早く再会できるとは思っていなかった。

石垣の足元に植わっている、ライラックの枝にも、小さな花が付いていた。

花は、年に何回、咲くのだろう?

なぜだか、なぜだか、

お花は一年に一度と思っている節がある

一年に一度の桜を待ちわびる、そのこころか。

けどね、咲きたかったら、一年に何度でも、咲いたらいいよね。

こちらは、何度でも嬉しいよ。

* * *

「夏は、花が少ないのかな?」

と、【花よ何処に眼鏡】を掛けて、日々の景色の中に過ごしていたら、

ここ数日で、一つ、また一つと、異なる種類の花たちが、眼鏡に写り出した。

眼鏡のおかげで花に焦点が合っているようで、花の登場のその日に、花たちと出会えている気がする。

いろいろな、【瞬間眼鏡】をポケットに持っていたら、日々はより楽しくなるだろうな。

ここで、ぼくが最近手に入れた、もう一つの【瞬間眼鏡】を、ご紹介。

それは、風景画。

(ぼくが、風景画を描くようになった経緯は、コチラ

風景画を描きだしたら、いままで見た景色が、全く違って見える。

その、瞬間、瞬間の移り変わりに、感動の連続。

・て

一度、風景画を描いたことで、手に入れた【風景眼鏡】。

その眼鏡を掛けていると、景色への感動の先に、絵を描きたいという意識が続いてくる。

そうすると、細部への興味が、どんどんと生まれてくる。

「あの雲の陰は、どうなっているのかな?」

「この木への、光の当たり方は?」

「木陰は、どうやって生まれているの?」

【興味=質問】だね。

絵を描くことによって、風景に対して生まれた【興味】は、【質問】を導いているようだ。

・・

【瞬間眼鏡】と書いたけど、

どうやら、【質問】への答え探しの意識が、【瞬間】を捉えているようだ。

***

ということで、本日より、

わたしの【瞬間眼鏡】に写った、暮らしの風景

『Pastel Journal』

の公開です。

***

ここからは、野暮なこと。

要らぬ、つぶやきです。

絵を描くことも、こっそり、ひっそり、人から何か言われることなくににやっていたいな、との思いでした。

しかし、その思いは、『抑圧』された気持ちから発動しているのだと気付きました。

「下手だから、見せたくない」との抑圧。

まあ、他人からの評価を気にしているということですね。

「他人に見せるに値しないから、見せたくない」と、自分自身への判断の抑圧。

他者と比較される社会で育まれてきた、こころの習慣ですね。

しかし、作品を見る【眼鏡】の対象を、「喜び」とした時に、

「あぁ、これ、喜び、いっぱいじゃん!」

「この喜びを、誰かに伝えたいなー」

と抑圧の雲が、晴れてきたのです。

社会に影響を受けていない子供たちは、全くに、ことができないにも関わらず、

「ねぇ、ねぇ、見て、見て!」

と、喜びを伝えてきますものね。

その笑顔、コチラの判断のこころを吹き飛ばす、眩しさといったら。

そして、より多くの人たちが、こんな軽い気持ちで、何か表現したり、物を作ったりして、共有していったら、それは、楽しい世の中だな、と思いました。

ならば、その第一歩、思いついたらやってみよう!

との、絵の公開です。

ドキドキ・・・

このBLOGでの文章、そして、これからの絵の公開は、全くに、自分のためです。

その目的は、

・本などで学んだことを、自分の言葉に置き換えて文章に綴ることで、復習と実践を行なっている。

・同じく、日々の気づきを、思考のレベルから書き留めて文字にすることで、実践のレベルに定着させようとしている。

・日々の「表現欲求」の、解放の場として使っている。

・日課によっての反復行為で、「表現技術」の向上を目指している。

・自分のためと言いながらも、Blogを閲覧する他者の目があるかもしれないというプレッシャーを、自身の成長のために利用している。

・様々な、実験の場としている。アイデアを、とりあえずの実行にまで移す、手段としている。『思いついたらやってみよう!』

・今回の絵の公開のように、自分の成長の足を引っ張ている感情の「抑圧」を、解放していくための場としている。

え〜、あれやこれやの、うんちく。

これもまた、自分自身のために綴っていますので、、、、。

いま一度、自分にとっての、このBLOGの意味を整理したかったのです。

ぼや・ぼや、野暮なこと。

と、分かっていながらも、

「書いた方がよいかな〜、どうしようかな〜」との思いを、

『思いついたらやってみよう!』、の実践練習に移してみました。

いやいや、絵公開の恥ずかしさからの、

うんちく、あれこれ、かも知れませんね・汗