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: 時を紡ぐ :

: 種を継ぐ :

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新月から満月へ向かう一粒万倍日、種をまく。

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今回の種まきには、自家採種の種がいっぱいあって嬉しい。

大根、カブ、ニンジン、春菊、水菜、レタス、、、、

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種を継げると一つの季節の成長だけでなくて、春夏秋冬と一年をまたいでの成長が続いていく。

コツコツと種を継いでいくことが出来れば、一年、一年、また一年と、何年分もの情報が小さな種のDNAに凝縮されていくだろう。作物の収穫は少しでも、種さえ絶やさなければ、積み重なり質が増していく。

人類の種の継承はどんなですかね…。

どんな環境適応への情報を、DNAに書き込んでいっているのでしょう…。

よい種残したいですね。

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種にまつわるあれこれ、本日の畑の学校からの学びでした。

畑は自然と人間の営みの双方向から踏み込んできている場所なので、お互いの行為が結果に顕著に現れる。それは、人間側からしたら、人間の行為の結果が、自然の営みの結果の中にはっきりと具体化される場所だ。それ故に、学び多き場所となっている。

ぼくの暮らしだと、畑の学校のもう一つ先には、裏山の学校があって、その先に里山の学校が構えている。集落の裏に走る嶺を抜けていくと、様々な史跡と出会い、この土地の人々の歴史と出会う。もうすぐ、キノコの季節だ。山へ入っていこう。そして、そのままに意識だけでも森を抜け、森林限界線を超えたあの山脈へと登って行きたくなる。なので、年に何回かは山に登る。そして、山にテントを張り数度の夜を過ごす。全くに異なる皮膚感覚の闇への覚醒に、人間の営みの垢を落としていく。

日課の課外授業には、段々畑から眼下に望む川で泳ぐ。そのままに、川の流れに乗って海まで流されていってしまいたいものだから、月に何度かは、海まで車を走らせる。海水に浸り、胎児に戻り、ぷかりと浮かび、日々の力みを解放していく。

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暮らしの起点に畑の学校があることで、自然のあちらこちらに学び舎と養生園が広がっている。

そして、畑と意識の繋がりは、畑の作物を食すことで、体の内側へと意識が繋がっていく。

畑を慈しみ、自らを慈しむ。

美しい自然を、次なる世代に残したいとの気持ちは、

清らかな母体を、次なる命のために守り続けていくことと同じですね。

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土のある暮らしのおかげで、土のネットワーク網に潜り込み、意識を様々な空間に繫げていくことができる。

そして、この土で育った種のおかげで、過去、現在、未来の時間軸を紡いでいく。

7世代先まで残る財産を、この土地に育んでいる。

そして、この体のうちに宿る自然にも、7世代先まで残る財産を育んでいきたい。

そのために、わたしは日々を、歌い、踊り、食す。

これが、わたしの日々の実践の祈りです。

暮らしの祈りです。

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