1/27(土)

Day 11

よく寝た。
この2日間、島にて雨風にずっとさらされて、思っていた以上に疲れていたようだ。

ベットの横に干していた洗濯物をチェック。すごい、見事に全部乾いている!そして、匂いもなし!

実は、昨晩宿についてから、洗濯をしようかと迷ったのだ。この宿には外に洗濯物干し場がなく、部屋に干したら生乾きになるかと恐れていたから(生乾きの匂いがついた服を着る羽目になったときの、なんと気分最悪なことよ)。しかし、キャンプで雨風に打たれた衣類一式をもう全部一度洗ってリフレッシュしたい気持ちが強かった。一晩待って、朝になって洗ったらいいのにと思うところだが、衣類は就寝時の短パンとTシャツの替えがあるだけで、それ以外は着の身着のままのワンセットしかない。明日もまたこの服を着ることを考えると、夜のうちに洗っておきたいものだ(しかし同時に、生乾きの匂いがついてしまっても、それを着るしかないのだが)。という感じで迷ったのだが、スッキリしたい気持ちが勝って、洗濯をしたのだった。しかし、匂いもなくちゃんと乾いていた!これで、今日も一日、るんるんです。

いままでの趣味趣向でいったら、(自然崇拝の気持ちが衣服にも反映されていたからなのか!?)天然素材の衣類を好んでいた。旅にも、もちろんである。雨具以外で化繊を着ることは、ほとんどなかったと言っていいぐらい。なので、まず化繊の着心地になれず、そして見た目にも馴染めずにいた。しかし、今回の旅はULに振り切ってやってみようと優先順位の順番を変えたので、いままでのスタイルやこだわりを一度手放してみることにした。しかし、使ってみて、納得である。軽いくて丈夫、乾くし、臭くならない。この化繊の機能性は、旅の限られた荷物の選択肢としてとても優秀である。いつでも洗濯できるとわかっただけで、今後の旅に対しての気持も随分と軽くなった。なんなら、外が寒くなかったら、洗濯脱水終了直後からそのまま着て乾かすことも可能だし、それほど不快でもない(実際にその後の旅路でも、着て乾かすことがたくさんありました)。自然崇拝の気持ちは、荷物のストレスなく自然を堪能し尽くすと言った方向のベクトルにおいて、さらに可能性が広がった。

あと、服について思うところといえば、このワンセットで山にもいくしキャンプにもいくし、そして街で人前で演奏もする予定なのである。なので、人前に立った時の見た目も気にしてしまうところだ、お洒落心ですね。お洒落さも重要な機能の一つだ。しかし、天然素材から化繊へといつものしっくりくる服と違うと、なんだか落ち着かず、人前に出るとさらに落ち着かず、ということは、お洒落心に紐づいた「人からこういう風に見れたい」との自身の内に潜んでいる承認欲求(でいいのかな!?)の姿形も炙り出される気持ちだ。まさに、自分がいままで築き上げてきた世界観や価値観を手放す新たな挑戦をしている感じ。しかし、まだしっくりこないところもあるけれど、そのおかげで、新しい世界を知れて嬉しく思っている自分がいる。新たな可能性が広がっていく手応えを感じている。

日中は、明日から山へ向かうための食材の買い出しへ行ったりと、台東の街をぶらぶらとした。お昼ご飯には、お気に入りの素食(ベジタリアン)のご飯屋さんへ。。料理の注文時に、英語を上手に話すお店のお姉さんと「おかえり、島はどうだった?」「明日からは山に行くのね!また帰ってきたら、どうだったか教えてね」と、言葉を交わす。もう何度もここに通っているので、すっかり顔馴染みになったようだ。いろいろな新しいお店にいってあたらしい味を試すのも楽しいけど、何度も通って、顔見知りになって行く感じも嬉しい。このお店に何度も通ってメニュー表と睨めっこしたおかげで、はじめはチンプンカンプンだった中国語表記のメニューも、どんな感じの料理なのかわかってきた。やはり、料理の内容をちゃんとわかって注文できるのは嬉しいし、パッと注文できるのは、その土地に馴染んでいっている感じさえする。おかげで、ご飯屋さんのメニューの大枠とか構成がつかめたので、他のお店に行ってメニューを見てもなんとなくどんな料理なのか想像できるようになった。

「台東に帰ってきたよ」とリンさんに連絡したら、自宅にて夕飯を招待してくれた。家まで行くと、大学生の姪っ子も一人遊びにきていた。夕飯には、鍋を用意してくれていた。これが噂の、火鍋のようである。日本の鍋とまた違うけど、スパイシーでとってもおいしかった!そして、鍋はやっぱりみんなでわいわいと楽しい催しである。リンさん家族と楽しい時間を過ごした。

明日からの嘉明湖登山についてリンさんにあれやこれやを聞く。リンさんが「まだ雪もあるし、寒いよ」と言って、グローブを貸してくれた。「あ、あと、ルースが、こんな歩き旅のルートを教えてくれたよ。山登りから帰ってきたら、このルートを歩いてみようと思っているよ」と、i-phoneでリンさんと奥さんのセリーンに地図を見せながら伝えると、セリーンが「じゃあ、お正月はどこら辺を歩いているかしらね」と。「台湾のお正月って、国中どこのお店も閉まるって噂を聞いたよ。宿や電車のチケットを取るのも難しいって。食べ物とか買えるところあるのかな?ぼくみたいな旅行者は、お正月期間どうしたらいいのだろうね」などと、迫り来るお正月休みの心配をしていると、セリーンが「もし、近くにいたら、うちの家族の集まりに琢哉も来たらいいわよ。うちの家族は大家族で、5人姉妹がそれぞれ子供たちを連れて、みんな実家のおじいちゃんおばあちゃんの家に集まるのよ」と、嬉しいお誘いをしてくれた。「そんな、大切な家族の時間に、ぼくも参加していいのかしら?」と遠慮したくなる気持ちもありながら、正直に、「それは、嬉しいです。台湾の家族の正月ってどんな感じなのか、ぜひ、見てみたいです」と伝える。「連絡取り合いましょうね」と、セリーンが答えてくれた。

「山登り楽しんできてね。何か困ったことがあったら、いつでも連絡してね。次に会うのは、お正月かしらね?」と言って、リンさん家族とお別れ。宿に帰る。