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1/28(日)
Day 12
嘉明湖登山は明日からだけど、リンさんに聞いたら、登山口までの公共交通機関がないとのことで、それなら今日の内に行けるところまで行っておこうと思う。
朝はのんびりして、いつもの朝ご飯屋さんにて朝ごはんを食べ、宿に帰ってきて荷物をまとめ、迷ったけど馬頭琴は宿に預けて、宿主に「数日後にまた帰ってくるね」と言ってチェックアウトして出発。
台東は電車の駅が街の中心より少し離れた所にあるので、バスに乗って電車駅まで。バスが着くと、ちょうどGoogleナビに案内されていた電車の出発時刻ギリギリだったので、電光掲示板に表示されているプラットフォームを横目に確認しながらICカードを改札機に通し、走って、走って、電車に駆け込む。無事に乗れたとほっとしたところ、どうやらこの電車は予約席だけの特急列車で、「あ、無断乗車かな、やべぇ」と思ってソワソワして通路に立っていたら車掌さんが来たので、経緯をそのまま正直に話すと、「大丈夫」と言って、追加料金を払って席の番号が記載されたチケットをもらい、これでようやく落ち着いて先に座り込んで、車窓を楽しむ。はあ、よかった。
1時間もしないで目的の駅に到着。ここからローカルバスに乗る。バスは、駅前の繁華街から郊外に出て、そこから、グングンと山を登っていき、切りだった崖の車道を行く。高度が上がっていくに連れて、雨というか濃霧になってきた。気温もどんどんと下がってきている。「これはやばいかも」不安な気落ちが出てくる。計画としては、バスで行けるところまで行って、あとは、車道沿いに2時間ほど歩いた所の川沿いに温泉マークがついているからそこでテントを張ろうと思っていたから。
16:00前に、バスの終着駅の山の上の村へ到着。バスから降りると、バックパックを背負った台湾人の青年が一人向かいのバス停に清々しい様子で向かいのバス停に立っていた。「ぼくもまた数日後の帰りには、彼のような清々しい姿かな。帰りもここからバスに乗ればいいんだね」と、彼の姿に数日後のことをシュミレーションする。バスの時刻表をチェックすると、1日2本しかバスはないようだ。しかし、そんなことより、心配は今である。とにかく寒く、濃霧の雨が降っている。これは、いまから当てもなく歩いて、夜キャンプする気にはならない。気持ちが上がらないことは、ただ辛いだけになるので潔くやめておこう。装備は雨に濡らさず乾かしたまんまで、明日からの登山本番に備えよう、、、。
村を歩き宿を探す。宿の看板はあれど、一軒目、二軒目と閉まっており、三軒目でやっと空いている宿を見つけた。宿の人も夕暮れのいきなりの日本人の登場にびっくりした様子だったが、なんと、そこのおばあさんが日本語を流暢に話せてお部屋に案内してくれた。台湾の年配の方は日本語を話せると噂では聞いていたけど、こんな山奥の村で日本語を話せる方がいるなんてとびっくりとする。その後も、田舎にいくほど日本語を話せる老人と会う確率が高かった。きっと、日本統治時代は、街や田舎関係なくに政策が国の隅々にまで浸透していたのかもしれない。
宿の値段は予想していた通りに街中より高かった。ドミトリーがないから尚更か。しかし、台湾にきてずっとドミトリーでしか泊まっていなかったから、シャワー洗面所付きのシングルルームに泊まれることに少しウキウキとする。
食堂からもらってきたお湯で持参のオートミールを戻してバナナ(日本だとあまりバナナを食べないけど、台湾のバナナが美味しくて、好んで食べている)を刻んで入れて、夕食とす。先ほど入り口で話した台湾の家族からもらった、釈迦頭という果物をデザートに食す。家族のお父さんは「台東にきたならこれだぞ。しかも今のこの季節だからな」といって、家のある台中には箱で買って、もう送ってあるらしい。ぼくも、道端で売っているのを見てずっと気になっていたので、ついに食べることができて嬉しい!いままでに食べたことのない不思議な南国の香りがするフルーツだった。しかし、暖房のない部屋はかなり寒く、あまり、南国のフルーツを喜んで食べられる状況ではなかった。もう部屋の中も寒くてしょうがないので、もう、とっとと寝ようと思い、熱いシャワーを浴びて、寝袋もバクパックから引っ張り出し、「これは、テントで外で寝ていたら大変なことだったろうに」と思いながら布団と寝袋に包まった。
明日は。ここから登山口まで、歩きかヒッチハイクだ。
お天気は、晴れるかな…。

