小学生のときに2年間山村留学をしていた長野県八坂村(今は残念なことに大町市に合併されたみたいです。)に8年ぶりに遊びに行ってきました。
山村留学とは。
日本の昔ながらの農村生活を子供たちが親元から離れ、村の農家にお世話になりながら1年を過ごすというものです。(ぼくはそれを2年したわけです。)
田んぼ、畑、味噌つくり、きのこの埴菌、野沢菜漬け、何でもやりました。しかも、機械を使わず昔ながらのやりかたで。
小学校までは、片道4kmを毎日歩き、下校時のお腹のすいたおやつには木の実を取って食べて帰りました。

<小学校への通学路>
当時のぼくはそんな山での生活があまり好きではありませんでした。。。
第一にサッカーがやりたくてしょうがなかったのに村の子はあまりサッカーに関心がなく、一人で壁に向かってボールをけっているのはつまらなっかたから。それに、やっぱり都会の便利でなんでもすぐ手に入る物質的に豊かな生活に慣れていて、山での生活が不便で、貧しいものに思っていたのでしょう。

<八坂村小学校>
ところが、今こうして再び訪れてみると、なんと山々の美しいこと。なんと、ご飯の美味しいこと。(ちょうど山菜の時期でたらの芽の天ぷらをはじめ、訪ねた先々で山菜をいっぱいご馳走になりました。)なんてすばらしい生活を小学生のぼくは送っていたんだと実感しました。そういう気持ちから親はぼくを山村留学へ行かせたのでしょうが、なかなか、小学生にしてこの豊かさを実感できるものではありませんね。。。当時は僕を無理やり山へ送り込んだ親へ怨めしい気持ちもありましたが、ここ最近になってやっとやっと感謝の気持ちが出てきました。ありがとうございます。
当時はいつも東京に帰りたくて仕方なかったのに、今回は東京に帰るのが嫌で、八坂村に残って居たかったです。時がたてば人の気持ちも変わるものですね。村であった人々に『山に住みたいのだけど、空いている日本家屋はないですか?』と尋ねてまわったので、そのうち機会あればまた八坂へ戻るかもしれません。
日本の田舎は素晴らしいです。