TUVA へ来てから、ちょうど一ヶ月がたった。

こちらの暮らしにも、自分のリズムが、しかとできてきた(かな?)。といっても、普段の四万十の暮らしとさほど変わりはない。朝4時に起きて、瞑想、YOGA・・・。こちらは、日が昇るのがとても早く、寝ている部屋も東向に大きく出窓があるので、この時間帯に起きることは、とても自然なことだ。逆に、寝るのが遅くなった次の日の朝、ゆっくり寝ていたいと思っても太陽が昇ってくると自動的に目が覚めてしまうシステムのぼくには、なかなかに大変だ。夜も日が暮れるのが21時過ぎだから、そこは気をつけないと、うっかり遅い時間帯まで活動的になってしまう。

そういえば、こちらでは、ヨガと一日おきにエニセイ川沿いをランニングしている。走りはじめてから数種間経ってから、公園にトレーニング器具が設置されている場所を見つけたので、ランニング後にそこでストレッチをしてから、せっかくなのでウェイトトレーニングにも挑戦。そこで、こちらの人たちのトレーニング姿を見るのが、なかなかに面白い。土地が違えば、トレーニング・エッセンスにもそこの文化が反映されているようだ。早い時間帯は、いかにもアスリートのお兄さんお姉さんがパラパラといて、彼らのトレーニング姿に器具の使い方を学んだり、格好良い姿にイメトレ(自分の体の動かなさにげんなりしているので。よいイメージは大切だ!)をしている。そして、ある時間になると、おばちゃん達の徒党がやってくる。たぶん、毎朝のサークル活動のようなものだろう。こちらの人の体系の特徴で、コロリとまるい人が多いのだが、おばちゃんファッションと相まってのそんな外見とはよそに、アクロバット的な動きをしている姿に驚嘆させられる。まるで、香港映画を見ている気分だ。異文化のフレーバーを味わっています。

まあ、こんな感じで一日が始まるのだが、この「暮らし と 旅」という関係性は、数年前に柴犬のイラストが表紙のmurmur magazine fo menでインタビューしてもらった通りだな、と思い出していたのでした。まさに、あそこで述べた通りに、暮らし、旅をしているのだなと、人ごとのように。日本に帰ったら、もう一度読み返して見よう。

そのインタビュー・ページの最後で、「TUVAへいきたい」と述べたのを、掲載してもらったのだが、それを読んだ見ず知らずのある方が「うちの旦那がTUVAへ行ったことがありますよ。なにかお力になれるかもしれません」と、連絡をいただき、そこから繫がったご縁で、こうして、数年かかってしまいましたがTUVAにやって来れたことも、思い返していた。そのことも、とても感慨深い。本当にいろいろな人たちのお力添えのおかげで、こうしてTUVAまでやって来れた、ありがとございます・・・。

ぼくがTUVAという国があるというのを知ったのは、2005年、サンフランシスコでのこと。かれこれ、もう13年も前になるのだな。偶然にも、はじめて耳にする「TUVA」という国からやって来たミュージシャン達と同じ宿で、アメリカで出会った同じモンゴロイド同士の親近感を覚えながら、いっときを共に過ごし、その初めて聞く彼らの音楽に心底感動し(涙がでたことも)、それからずっと思い描いていた「いつか彼らの国に行ってみたい」という、夢の日々。それが、いま、ここにある。あぁ、毎日、毎日、満ち、満ちています。